初めのうちははしゃいでいたthiaryが、
二区間見終わって、ダウンした。
いわく、「シャガール酔い」。
私の方は絵はサッパリなので、解説してもらっていたのだが、
前もって決まっている抽象的なパーツを組み合わせて具体的なものを描いてあり、
「野菜男」や「魚男」に通じるものがあるとかないとか。
これは私の感想だが、今日の見どころは「バランス感覚」に尽きる。
曲線や平行線を組み合わせ、時に空間をねじりつつ、
それでも描いている本人の中では、整然としているに違いない。
目を射抜くようなコントラスト、故意の平面化等においてもそうだが、
バランスを崩せるのは、倒れないだけの平衡感覚があるからなのだ。
最後の部屋にかけてある、巨大なタペストリーは、
一生に一度は見ておきたい程のものであることを、保証する。
何か風音にも応用できないものかと思いながら、
新快速に揺られるのだった。