ふたり回し

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2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

☶☴(山風蠱)――戊

その53から63までを総括。 丁より続く 夜明け前の港で、シャビィは眠たげに目をこするパロームと再会した。パロームがシャビィを荷担ぎの親方に引き合わせると、親方はシャビィの体つきに満足したのか、すんなりとシャビィを受け入れた。この世間知らず…

☶☴(山風蠱)――その63

長かった山風蠱も、とうとうこれでおしまいだ。 次回作はもっとスピーディーにこなしたい……orz その62より続く 「リ、リシュンさん、どうしてここに……」 目を白黒させるシャビィに、院主は種を明かしてみせた。 「彼女を無事、白帯の奥地、無端まで送り届…

ハック&スラッシュにシナリオはいらない‐パラサイト・ギア2

前回に引き続き、今回は遠距離攻撃タイプの説明です。 【遠距離タイプ】 ・ボウ(装備型) 味方との連携でダメージを稼ぐ、弓の形をした遠距離向けのギアです。 レンジャーっぽく、フィールド上の奇襲スキルや、ハイド技を持っています。 ハイド状態からは狙…

☶☴(山風蠱)――その62

エピローグの前編といったところ。 空気感が難しい…… その61より続く 「老師、お忙しいところ、失礼いたします。」 シャビィは三拝してから、門主の私室に足を踏み入れた。 「お久しぶりです、老師。」 シャビィの前にいるのは、老師と呼ぶには若すぎる、…

ハック&スラッシュにシナリオはいらない‐船旅2

それは、風のないある日のこと…… 風のない日は、洗濯物を干す大事なチャンスです。 私は、今日の分と一緒に、中で干していた洗濯物お日様にあてようと思っていました。 ところが、ようやくハンガーをかけ終わろうとしたその時、 下からルイエちゃんの叫び声…

ハック&スラッシュにシナリオはいらない‐パラサイト・ギア1

白えんぴつさんからのリクエストです。 【近接タイプ】 ・ブレイド(装備型) 納刀・青眼・八双・上段の構えを使い分ける打たれ弱い攻撃向きのギアです。 最初は納刀状態で始まり、その後はスキル使用の度に構えが変わります。 構えによって通常攻撃の属性が…

☶☴(山風蠱)――その61

これにて一件落着。 気になるシャビィのその後は、また今度ということで。 その60より続く ぼんやり輝く夜の海を、柔らかい波に揺られながら、一艘の小舟が渡ってゆく。陸風に流される雲の影を避け、小舟はナルガから北へと進み、やがて海の只中で止まった…

☶☴(山風蠱)――その60

終わりが見えてきた。 遅筆のせいもあるが、長い話だったのだと実感。 その59よりづつく 門主が金子を取りに戻ると、医師の廊下を裸足が走る、冷たい音が近づいてきた。 「老師!表に奏国の兵隊が!ここは私たちが引き止めます故、老師だけでもどうかお逃…

ハック&スラッシュにシナリオはいらない‐船旅1

パラサイト・ギアの設定はthiaryに捻出してもらった。 私たちのギルドは4人しかメンバーがいないので、 狩り以外の仕事もみんな自分たちでこなしています。 私の担当はお料理や、お掃除、お洗濯、ときどきお裁縫。 戦った後はいつも継あてしたり、ボタンを…

☶☴(山風蠱)――その59

リシュンの真の目的とは…… その58より続く その頃プリア・クック寺院では、仲間が捕まったという報せを受け、皆が浮き足立っていた。勿論全ての者が事情を知っているわけではない。説明を求める弟子たちを遠ざけ、門主は閉め切った私室を音を立てて歩き回…

☶☴(山風蠱)――その58

いよいよ決着。 その57より続く 「まだだ!」 シャビィはいち早く起き上がり、立ち上がろうとしているヘムに、右の拳を叩き込んだ。ヘムは咄嗟に手で体を庇いはしたものの、勢いは殺しきれず、足が床から浮いている。シャビィはすかさず踏み込んで、立て続…

☶☴(山風蠱)――その57

バリバリ戦うシャビィとヘム。 剣も魔法もない素手の泥仕合の行方は、いかに。 その56より続く このむごい音もシャビィの耳にはまるで届かず、シャビィの体を貫いたのは、総身が叩きつけられる、はかりしれない力だけ。倒れる間際に踏みとどまりはしたもの…

ハック&スラッシュにシナリオはいらない(夏探し)

主役の4人娘が固まってきた。 あらあら系が入っていないのが少し変則的かも。 ハンターギルド【夏探し】 ・ユニス 本作の語り手。妄想癖が激しく、度々日記がポエムと化す。 七人の弟妹を養うため、田舎から出稼ぎにやってきたおのぼりさん。 普段はロング…

☶☴(山風蠱)――その56

ついにというかなんというか、殴り合いが始まった。 今回はなんとかしのいだが、次回分はどうしたものか…… その55より続く 「坊さん、とんだ災難だな。この板切れは何だい……お経?がびっしり書いてあるけど。」 痘痕面(あばたづら)の水夫が、足元に落ち…

☶☴(山風蠱)――その55

いい感じにドタバタしてきた。 長かった山風蠱もいよいよクライマックスか…… その54より続く 周りの男たちが見守る中、シャビィは大きく息を吸い込み、やにわに飛沫を上げて駆け出した。長年潮風にさらされているのだろう。しなびた甲板が、たるんだ音を立…

☶☴(山風蠱)――その54

挫折とはちょっと違うけれども、アクシデント発生。 その53より続く 「噂をすればなんとやらだ。」 バンダナの男がため息をつき、重そうに腰を上げた。怒りをおろした船からは次々に水夫が飛び出し、太い綱を渡して埠頭に船をつないでいる。役人が船に近づ…

☶☴(山風蠱)――丁

37から52までを総括。 丙より続く シャビィがランプを掲げると、物乞いを装った二人組は鼻息荒く階段を駆け下りてきた。 「女、逃げられると思うなよ。」 光の底にリシュンの影を見つけて大口を叩いたものの、獲物を目の前に堂々巡りを繰り返すうち、二…

☶☴(山風蠱)――その53

アクションシーンが近づいてきたが、まだ殺陣を練れていないぞ、私。 その52より続く 夜明け前の港で、シャビィは眠たげに目をこするパロームと再会した。パロームがシャビィを荷担ぎの親方に引き合わせると、親方はシャビィの体つきに満足したのか、すん…

ハック&スラッシュにシナリオはいらない(歴史)

たまにはブログらしくお気楽な話を書いてみようということで、新作だ。 ショートショートをぶっちぎるナンセンスな4コマを目指して邁進する予定。 【歴史】 今から8000年前、太平洋には第7の大陸が存在した。 今日の私たちが、ムー大陸と呼ぶ大陸である。 …