ふたり回し

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pp76~78.  私と水文明

私と水文明の縁は、それほど深くありません。

水の緻密さが、私には少々受け入れがたいのかもしれません。


水文明というと、すぐに「ドロー」の一言になりがちですが、

最近は邪魂創世やシャーマントーテムなど、他の色にもあるわけで、

水のドロー以外の面を見ていくことになります。


水文明のカードで、私が一番使いやすいと思っているのは、

パルピィだったりします。

山札を仕込めるというのも、水のお家芸なわけで、

そこをつきつめていくと、このカードに行き当たります。


また、水にしか触れない、とは言いませんが、

水が得意としているゾーンに、シールドも含まれます。

マナ回収も得意ですから、

結果的に、水文明は墓地以外のすべてのカードに触れるということになります。


こういうと、自然文明とどう違うのかという話になってしまいますが、

自然文明と溝を開けられる点というと、

初めに否定したドローなわけです。

「ドロー」というよりは、「安定して手札枚数を増やせる」ことですね。

打ちっぱなしの呪文というのが、やはり強い。

運による揺らぎをぎりぎりまで排除していって、

そこに残った上澄みを取っていく、

水文明の戦い方には、そのような側面があるのではないでしょうか?


これを要約すると、水文明は神に反逆しているということなのだけれど、

設定上でも、水文明の枢軸というのは、信仰の対象を持たないんですね。

火文明にはドラゴンがいて、闇文明にはブラックモナークがいて、

光は無神論っぽいところはあれ、そのものが信仰の対称ですし、

自然はそんな光を、実際にありがたがっているわけです。

(そういう意味では、光は信仰を利用しています)

水文明は、違う。

アカシック・コードという、コンピュータ?みたいなものがあって、

その命令に従って動いているわけです。

「理性」でもって、「信仰」という名の「蒙昧」と戦っている、

自分の手で神を創造することで、復讐している、そんな感じです。

ロベスピエールは、水文明を模範にするといいかもしれません。



そして、割りに相手のカードをいじれるのが、

水の持っている、もう一つの強みです。

バトルゾーンだろうが、マナだろうが、手札だろうが、お構いなし。

バウンスというと、パワーが低いような気もしますが、

一通りのゾーンを触れる文明は、実は水だけです。

火や自然はハンデスができず、

闇は自分のマナがいじれない。

光はというと、除去手段がクリーチャーのバトルですから、

水だけは、ほかの文明の力を借りずにすべてのゾーンを征服できるのです。


「利があればどことでも組む」とうそぶいている割に、

どことも組む気がないのか、

どこともすぐに手を切れるから、「どことでも組む」と宣言できるのか。

それは、アカシック・コードの腹の中。

人間離れしているようで、どこかしら人間的な、水文明のなぞは、

今日も明かされぬままです。



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