「あ、あんたは……」 アレクが目を見開き、唇をわななかせているのを見て、カルラは薄く笑みを浮かべた。間違いない。霧の中で聞いた声は、この女の物なのだ。 「あのとき俺を助けてくれたのは、あんただった……ですか?」 いつの間にか風は止み、木立ちがじっ…
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