運ゲーというと、言い訳じみて聞こえますが、
運ゲーで負ける人がいるということは、運で勝った人がいるということです。
しかし、運ゲーで勝ったという話は、あまり聞いたことがないような気がします。
勝ってしまえば、「運も実力の内」なのでしょうか?
DMにおいて、プレイヤーの立ち位置はどこにあるのでしょう。
人間が操作しているのだから、一見人間が主役のようですが、
実は、私たちにできることはあまりありません。
バトルゾーンの両側に、シールドが並んでいて、
プレイヤーはその両側から、デュエルを眺めている観客の一人でしかない。
何か仕事があるとすれば、
あらかじめ仕組まれた運命が、正しく起こっていくのを手伝うことだけです。
プレイングとは、山札の裏に潜んだ神の意志を読み取ることに他なりません。
カードは、原初占いの道具でした。
勝負の行く末を、運命の手に委ねるための道具だったのです。
時に番狂わせがあるから、何かすごい奇跡が起こるからこそ、
カードゲームに意味があるのです。
運のおかげで、デッキがうまく働かずに終わることもあります。
自分より下手な相手に見下されることもあるでしょう。
それでも、デュエリストは山札に伺いを立てなくてはならない。
例え百回に一回でも、いつかは実現される奇跡を、
どこかで信じているから。
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