戦国編はクリーチャー重視になるという予想が、
ここで大きく崩れてきました。
手札の裏に潜むシノビの暗躍です。
シノビは、サムライやナイトと違い、5色にまたがって登場しました。
これが、5色のデッキと結びついているのか、
それとも中立的な役割を担っているという意味なのか、
私には、まだ分かりません。
しかし、具体的なシノビの能力には、思い当たるデッキがあります。
ニンジャストライクには、マナ制限と、CIP能力、コンバットトリックの、
計三つの要素があります。
そして、この要素ともっともよく絡み合うのは、ブーストデッキなのです。
Act+2さんが日記で御紹介なさったように、
マナ制限が、色でなく量にかかっているため、
ブーストすれば、デッキと色の違うシノビでも、十分に機能します。
また、以前の環境では、除去に強いクリーチャーが少なく、
除去されても痛くないCIPクリーチャーが幅を利かせていました。
ブーストデッキといえば、多様なCIPクリーチャーを詰めた、
武器庫のような印象があったものです。
そして、ブーストデッキがブーストしている間は、
防御はトリガーに頼っていました。
このように、シノビの能力は、非常にブーストの性質に合わせてあります。
ブーストデッキにならば、新しくデッキを組まずとも、
シノビはスッと忍び込んで、デッキにかけている部分を埋めてしまうでしょう。
このような、サプリメントとしての効果こそが、
「必要な能力を持った、入るデッキを選ばないカードを集める」という、
ブースト趣味を体現しているのかもしれません。
水に入れば水に化け、森に入れば森に化ける、シノビたち。
彼らは、5色の壁をとび越え、シナジーの垣根をすり抜けて、
遅かれ早かれ私たちのデッキの中に忍び込んでくることでしょう。
そして、気づいた時には、
相手の手札の中で、私たちのスキを窺っているに違いありません。