ふたり回し

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pp.74、75 私と闇文明

ついにシリーズ五つ目の記事にたどり着きました。

ラストに取っておいたのは、もちろん闇文明。

また、いつか、このボヤキを読み返す日のために。


闇文明を一言で表すなら、「反逆」でしょうか。

意外に思われる方もいらっしゃると思います。

普通のデュエルだと、闇文明が一番活躍していますものね。


世間一般の闇文明の評価というのは、除去であったり、ハンデスであったり、

「やりたい放題の文明」だと思うのです。

コントロール同系戦などは、闇文明のカードを使ったけん制から始まり、

ヘルスラッシュの時代には、ゲームを終わらせるのも黒の仕事でした。


上のように、徹底的に相手のカードを脅かしていく闇文明のイメージは、

決して「反逆」ではなく、むしろ「支配」に近いものです。

しかし、これはほかの文明のバックアップがあってこそ。

闇文明自体は、最も採算の取れない文明なのです。



闇文明のクリーチャーは、全文明中最も虚弱です。

ブーストも、ドローも苦手で、火文明のような突き抜けたスピードもありません。

まともにぶつかって、勝つすべを持たない、闇文明。

弱者が強者を倒すには、相手を自分と対等にするには、

何をしてもかまわない、何かを顧みてはならない。


それは、黒の「テロリズム」と形容されるべきものです。


ある時は、相手を欺くことで、

ある時は、相手を陥れることで、

またある時は、自らの命をささげることで、

敵を高みから暗い巣穴へ引きずり落とす。

闇文明の象徴は、万人に平等に与えられる死です。


私にとって、闇文明の最も象徴的な能力は、「スレイヤー」。

命をかけることで、蟻は像をも倒せる、

命の重みは、どれも一つ分でしかない、

卑怯さの裏に見え隠れする、闇文明の「フェア」な横顔が、私は好きです。


また、スレイヤー以外にも、「犠牲」の思想が現れています。

ダイダロスや邪魂転生などは、その筆頭でしょう。

命を捨てることをいとわない一方で、その代償はきっちりと頂く。

命しか賭けるものを持たない者の、文字どおり最期の手段です。

だから、ナメさせない。


私のスタート地点は、スノーフェアリー速攻でした。

力の差に屈しない、犠牲をいとわない、そして、最後まで諦めない。

イモータルブレードだけは、他のデッキにも入れています。



イモータルブレードといえば、墓地回収も闇の代表的な能力ですね。

破壊の一方で、再生もつかさどる闇文明。

彼らが、いともたやすく自分の命を死の危険にさらすことができるのは、

知っているからにほかなりません。

肉体の朽ちた後にも、憎しみの消えないことを。

そして、怒りの休まる暇のないことを。


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