ふたり回し

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野火~来る春まで

デッキがたまってきたので、恒例の韻文など。


野火の彼方に - ふたり回し

かなた 浮かびあがる 


 あかく 揺らぐあはい

     

はなれ 色あせずに 


 あなた あの日のまま



.depth//培養実験Vol.0 - ふたり回し

冷たい 止まない 雨の中


重たい 解けない 呪いさえ


打たれるうちに 流される



夜明けをとらえる羨望鏡 - ふたり回し

うつろでみちた 地の底で


星のめぐりを 映すのは


天土貫く 羨望鏡


久しい飢えに 火をつける


終わりを知らない 輝きを



KARAKURI☆ぎゃらくしぃ - ふたり回し

響けよ KARAKURI 銀河のギアよ


 回れよ ZENNMAI 宇宙のコアよ


さあ 今 御手が動いた


そう 永久 振り子は止まぬ


    

来る春を待てば - ふたり回し

「また、葉桜の季節が来ました。舞い散る花びらを見ていると、あの春を

 思い出します。あれからいくつもの桜を見送って、気がつけば、子供も

 親になっているのに、なぜでしょう、あなたが帰ってくるような気がする

 のです。来る春、次の桜が舞う頃に」



遺族が見つけた最後の日記に、この一文があった。苦しい闘病生活の中、

果たされぬ約束は、彼女を繋ぎとめただろうか。