デッキがたまってきたので、恒例の韻文など。
かなた 浮かびあがる
あかく 揺らぐあはい
はなれ 色あせずに
あなた あの日のまま
冷たい 止まない 雨の中
重たい 解けない 呪いさえ
打たれるうちに 流される
うつろでみちた 地の底で
星のめぐりを 映すのは
天土貫く 羨望鏡
久しい飢えに 火をつける
終わりを知らない 輝きを
響けよ KARAKURI 銀河のギアよ
回れよ ZENNMAI 宇宙のコアよ
さあ 今 御手が動いた
そう 永久 振り子は止まぬ
「また、葉桜の季節が来ました。舞い散る花びらを見ていると、あの春を
思い出します。あれからいくつもの桜を見送って、気がつけば、子供も
親になっているのに、なぜでしょう、あなたが帰ってくるような気がする
のです。来る春、次の桜が舞う頃に」
遺族が見つけた最後の日記に、この一文があった。苦しい闘病生活の中、
果たされぬ約束は、彼女を繋ぎとめただろうか。