ふたり回し

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進化と文明

神化編になって、特殊な進化獣がたくさん現れました。

期待と抵抗の入り混じった、複雑な心境です。


従来、DMにおける「進化」というものは、種族を活用させるためのシステムでした。

勿論、マナブーストのない色構成でも大型獣が使えたり、

バトルゾーンで進化元をめぐって争いがおきたりと、

進化というシステムにはさまざまな意義がありますが、

クリーチャーの「種族」、さらには文明を統一することでボーナスを得るような、

デッキ作りの制限としての意味合いが非常に大きかったように思われます。


しかし、進化クリーチャー、そして種族の重要性は、

DMを決定づける要素ではなくなってしまいました。

進化元が除去されやすくなったり、待機中にハンデスで崩されたりと、

とにかく除去の強い民族性の中で、

進化獣という投機的なシステムは結果を出しにくくなっていきました。

特殊召喚の充実によって、大型の通常クリーチャーがもてはやされ、

果ては進化獣自体が進化元を縛らなくなったり、

進化元をバトルゾーンに維持しなくてよくなったりと、

とにかく縛りを減らす方向にゲームが突き進んでいったのです。


そんな中、涙ぐましい抵抗運動が、

フェニックスと5大種族、ナイトとサムライというわけです。

文明の縛りは緩いのですが、種族ボーナスが推奨されたのは良かったと思います。

色の縛りという意味では、クロスギアとストライクバック、

クリーチャーをバトルゾーンに維持するという意味では、ゴッドなど、

別々の要素においては、他の試みも見て取ることができます。

こういった運動がうまくいったかというと、ご存じの通り。

上手くいったものでも、部分的にフィニッシャーとして使われる程度です。


ですから、今回進化が全面的に押し出されたこと自体は、非常に喜ばしいことでした。

今回登場した変則的な進化獣の多くは、進化元の種族を問いませんが、

手札進化や墓地進化、マナ進化は文明の縛りがあり、

ブロッカー進化と山札進化はデッキ構成を縛ります。


種族は間文明へ、進化は間種族へと、規制緩和の動きが進み、

種族と文明の両面からの縛りはあまり見られなくなってしまいましたが、

デッキ構築を縛る代わりに、ボーナスを付けてくれる、

デッキ作りを刺激的にしてくれるカードが増えたのは、喜ばしいこと。

これを契機に、

歯止めのきかなくなっていたグッドスタッフ化、多色化が少しでも収まれば、

デッキビルダーの腕の見せどころが、また戻ってくるのかもしれません。



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