ふたり回し

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ロマノフの今と環境―Yoshiki the Deadman氏 × 虎氏によるskype対談

Bロマ、Mロマに関する昨夜の対談をまとめ上げてコラムにする大役を賜りました。

門外漢の身で拝命し大変恐縮です。

一方で鉛筆を名乗りながらも、会話からまとまった文章を立ち上げるのは初めてのこと。

慣れぬ部分もありますが、なるべく臨場感が出るよう努めますので、お許しください。


*戦術的な意味のあるセリフだけを抜き出しました。

 また、会話の流れが逆行したり、前振りから本論が離れた部分は大きく並べ替えています。

 


・「青Bロマ」について

Yoshiki the Deadman: ここんところ青B調整してたんですけど全然馴染まなくてさっき投げ捨てました

虎 : 緑9くらいのやつ?

Yoshiki the Deadman: ええ、いわゆるおやつ式ですね、タッチ緑の。


thiary : あれくらい依存度が高いと、ロジックやディメンジョンの方が効きませんか?

虎 :ダンス1枚引っ張るなら2枚引っ張れる可能性のあるドローかな

Yoshiki the Deadman: その2枚引っ張らなきゃいけないって時点で青Bは自ずから限界がある気がするんですよねー

虎 : そうそう、黒いクリーチャーが少ないし


最近増えている「青Bロマ」。

山札中の黒カードの比率に左右されるBロマにとって、青入りは必ずしもよいことではないというのが両氏の見解。

多色化が順調に進んでいるかのように見えたDMですが、最後の大会以降減色化・高速化の傾向があり、興味深い現象です。


Yoshiki the Deadman: 参考までに、これが俺が回してたレシピです(ふたり回し風に並び替えています


・下準備

4 x フェアリー・ライフ

4 x エマージェンシー・タイフーン

2 x 停滞の影タイム・トリッパー

4 x エナジー・ライト

1 x サイバー・ブレイン


特殊召喚

1 x 母なる紋章

4 x カラフル・ダンス

4 x 魔ヴィルジニア

1 x 蒼狼の始祖アマテラス

4 x 大邪眼B(ビギニング)・ロマノフ

3 x 黒神グールジェネレイド


・防御

1 x 死神術士デスマーチ

1 x ヤミノサザン

2 x 威牙忍ヤミノザンジ

4 x アクア・サーファー


Yoshiki the Deadman: アレ回してて思ったんですが、 結局色事故あるんで、

単純にダンス引けるようになってラッキー、って訳には行かないっすね

最悪、ダンス1発打ってもスタンバイ状態にならないことあるし

ドロソ積んでる分ギミックを絞ってるんでメインの流れに繋がらないとあっさり負けます

虎 : 加速が少ないと余計墓地にBが落ちなきゃ始まらないしね

Yoshiki the Deadman: うっかりヴィルジニアが落ち過ぎちゃったりすると回収も細いんで目も当てられないですね


青パーツはドロー呪文中心で、その分ブースト、回収カードが減っています。

全体的に、文字通りで割った格好ですね。

パーツが薄まったことで、本来高スピードで準備しなくてはいけないギミックの節々にひずみが生じています。


虎 : 個人的にはカモだった除去コンに弱くなった印象

Yoshiki the Deadman: ありますね

虎 : そしてさらにハイドロには勝てない

Yoshiki the Deadman: 最速切ったのは小さいようで大きい。ハイドロ9割取られますよw

黒緑で7割ぐらい取られるのにw

黒緑はリーフストームガン握ってとにかくロリエス立たせないようにしないとダメっすね

虎 : それ無理じゃねw

Yoshiki the Deadman: だから3:7w


Yoshiki the Deadman: 確かに強いデッキだし、トーナメントを席巻するのも分かるんですけど

明らかに勝てないデッキが環境にいるのはキツいw

虎 : そうだね。それが俺の最近DRでBを使わない理由の第1だもん

Yoshiki the Deadman: ハイドロ踏むのは怖いっすね

逆に、ハイドロがホントに勝てないデッキってあんまりないんで

虎 : 当たって勝てないデッキがある以上、チョイスするのはパス


青入りによって使いやすさの上がったBロマですが、回収カードの減少と最速パターンのための積み込みは犠牲になっています。

Bロマが得意とする除去コン相手の戦いでは、回収カードの量がものを言い、

ハイドロは元々Bロマが苦手とする相手であり、速さ合戦で勝てなければ1コロとのことです。

また、ハイドロに対して勝率を確保できない以上トーナメントでは使いにくいというのが、両氏の見解でした。



・黒緑Bロマの今

Yoshiki the Deadman: でも、俺はB使いますよw

ハイドロが回るより早くに葬るw


Yoshiki the Deadman: 参考までに、今の俺のレシピはこんな感じ


・ブースト

4 x フェアリー・ライフ

3 x 鼓動する石版


・リアニ関連

3 x 埋葬虫ベリアル・ワーム

4 x カラフル・ダンス

4 x 魔ヴィルジニア

3 x 盗掘人形モールス

2 x 龍神ヘヴィ

4 x 大邪眼B(ビギニング)・ロマノフ

2 x 黒神グールジェネレイド


・その他

2 x 死神術士デスマーチ

3 x リーフストーム・トラップ

2 x 解体人形ジェニー

1 x ヤミノサザン

2 x 威牙忍ヤミノザンジ

1 x デーモン・ハンド


最速パターンを決めてハイドロに対抗したいDeadman氏。

さらなるスピードアップにトリッパー導入を検討してみるのですが・・・


Yoshiki the Deadman: ホントはヘヴィ抜いてトリッパーにしたいんですけどね

虎 : ヘヴィグール抜くのはアリじゃね?

Yoshiki the Deadman:んー・・・グールは必要なんですよ

すっげえあったり前の話ですけど、除去コンに対してグール強いんで、あるだけで全然違う

虎 : 個人的には牢獄のイメージ強いからグール抜くのアリかなって

Yoshiki the Deadman: いやー、でも、牢獄にビビってちゃダメかなーってw

実際凄いイヤなんですけどw

虎 :まーねw・・・むしろ牢獄しか安全な除去ないのが事実


ロマノフ・グールはロマノフサイン時代からの鉄板です。

アニメイトの強さの半分はグールジェネレイド由来。

さすがに抜くのはつらいので、他の案を検討することに。


虎 : あとは個人的にヴァーズ1枚入れてる

Yoshiki the Deadman: ヴァーズ、どうっすか?イメージするとちと重いかなって感じなんですけど

7って正直ギリギリじゃないですか

虎 : むしろライフとか置いて7まで伸びちゃって

べリアルが肥やしてくれてモールスからBとヴァーズの2択ってのは強め

Yoshiki the Deadman: ダンスで5枚切りで1枚届かなかったところ、ベリアルがすっごい簡単に埋めてくれるので

ここでモールストップすれば…ってパターンはかなり多いです


ベリアルは最新弾で登場した墓地肥やしのできるブロッカーです。

現在、Bロマにベリアル投入は前提条件とのこと。


Yoshiki the Deadman: 俺は結局、黒緑でベリアル積んだ方が戦えるっていう結論に落ち着きました

虎 : 俺も黒緑でべリアル入れてみたけど、Mを意識するならコレでいいかなって感じたよ

Yoshiki the Deadman: ブロッカーがマジ偉いっすよね


・「黒Mロマ」と「青Mロマ」

Bロマは環境的に厳しいというお話でしたが、それではもう一方のMロマはどうなっているのでしょうか。


虎 : 個人的にはハイドロ>黒Mが2トップって思ってるし

Yoshiki the Deadman: 俺もほぼ同じ意見です

黒Mはドレーン入ってます?

虎 : 俺のは完全にベタビだね。ドレーン、獄門は入ってないYoshiki the Deadman: 関東はベタビ中心なんですよね

俺もベタビの方が強いと思うんですが、特に中部の方はドレーン入れてる人も結構いるみたいです

まあ、それでも全国的な主流はベタビと見るべきでしょうね

虎 : コンボ要素が強いからねー

それに比べてベタビはシンプルでイイ

Yoshiki the Deadman: ええ、黒ベタビはもうデッキとして完成された感がありますね


ハイドロには分が悪いものの、やはり無視できない環境の一角を占めているMロマ。

一大勢力として出来上がった黒Mロマに対し、しかし、別のタイプのMロマが広まりだしています。

それは、文明を加えた「青Mロマ」。

青入りという点ではBロマと同じ事情のようにも見えますが、実情は少し違います。


虎 : トマト君の青Mってどんなデッキか分かる?

Yoshiki the Deadman: 俺が調整したデッキがこちらにございます


・軽量クリーチャー

4 x ダンディ・ナスオ

4 x 幻緑の双月(ドリーミング・ムーンナイフ)

2 x シビレアシダケ

1 x 天真妖精オチャッピィ

3 x クゥリャン

3 x 封魔ゴーゴンシャック

2 x 隻眼の粉砕脚ポン吉

3 x 斬隠テンサイ・ジャニット

4 x アクア・ジェスタールーペ


・Mロマ

2 x 進化の化身(エボリューション・トーテム)

4 x 邪神M(マッド)・ロマノフ

1 x スーパーバースト・ショット

1 x 魔弾 クリティカル・デストロイヤー

1 x 超次元ムシャ・ホール

1 x 超次元ボルシャック・ホール

2 x 魔弾 ベター・トゥモロー

2 x デーモン・ハンド


・超次元

2 x 時空の侍ボルメテウス・若武者・ドラゴン/戦国の覚醒者メビウス・武者・ドラゴン

2 x 時空の焔ボルシャック・ドラゴン/勝利の覚醒者ボルシャック・メビウス

1 x 時空の銃姫エイプリル/鎮魂の覚醒者デス・エイプリル

1 x 時空の剣士アクア・カトラス/青藍の覚醒者アクア・エクスカリバー

1 x 時空の勇躍ディアナ/閃の覚醒者エル・ディアナ

1 x 時空の花カイマン/華獣の覚醒者アリゲーター


Yoshiki the Deadman: まあ、大体はこんな感じだと思います。

アシダケ6~7からルーペに繋いでアドバンテージ稼ぐのが基本で

そこにゴーゴンシャックを入れて呪文止めつつベターに繋いだり、

超次元でクロック揃えたりって感じですね

虎 : ふむふむ、デッキトップ操作系は入らないかな?

Yoshiki the Deadman: デッキのスピードがかなり速いのであまりやってる暇がないかもしれません

無理しなくてもルーペで結構出るんで、まあ、そこまでしなくても、って感じっすw

thiary : 超次元は攻撃のタイミングがずれますけど、実際はどのようなパターンで攻撃することになりますか?

Yoshiki the Deadman: そっすね、

上のレシピはもう並べてベターで一斉攻撃、っていうパターンにはとらわれない感じになってます

普通にクロック稼いで殴るのが基本で決められそうなタイミングでベターか超次元か、強い方

牙マルコのフォーマットのままジャックヴァルディ並みにスピードを上げた感じっす

(牙マルコのフォーマット=ブーストクリーチャードロークリーチャーの噛み合わせ)

thiary :そこはリーフスマッシャー時代から連綿と続く青緑の系譜ですね


実際の青Mロマは、黒型と違いブーストや展開に重点を置いたビートダウンとのこと。

軽量クリーチャー攻撃をMロマがその時に応じた呪文でサポートするだけで、ベター依存度は下がっていますね。

勝ち筋が多く、クリーチャーの馬力がある分、安定性において黒型に勝ります。

ジェスタールーペもあくまで手数を増やすための手段にすぎないので、狙いすぎはよくないようです。


細かい調整は、新しいデッキだけあってまだまだ決まっていないようです。

人によって意見の分かれるところですが、面白いと思ったアイデアをいくつか。


虎 : 関西でクールな青Mを見かけたんだけど

ソンクン、スベンガリィが入ってたんだよね

Yoshiki the Deadman: スベンガリィは上のタイプのデッキに差してる人もいますね

ソンクンはハイドロ見か・・・

ソンクン2枚回すだけでハイドロ壊滅するので面白いですね

虎 : チャクラを恐れなくていいってのはカッコいいよね

Yoshiki the Deadman: ええ、正直クリティカルデストロイヤー抜いてソンクンでも良いかもしれません

このレシピ、若干呪文ふくれあがってたので修正したかったんですよね


超次元対策のゴーゴン以外にも、ハイドロ対策のソンクン、同系対策のスペンガリィが使われているとか。

対策用のカードに青が多いので、青入りの利点は少なくありません。



さて、Deadmanさん、虎さん、上手くまとめることができたでしょうか?

随所で話の展開をまとめつつ、対話をピックアップしていきましたが、いじった部分が多いので若干不安です。

今回は「ふたり回し」の記事としての体裁を守りながらの執筆でしたが、次回以降はいろいろ試してもいいかもしれません。


この記事は私にとって、対話文を題材に記事を「書く」、ある種の挑戦でした。

ですが、「読む」上でも、非常に多くを学ぶことができたように思います。

各デッキのなりたちや、最新の流行、重要なカード、細部の調整・・・

さらには、BロマとMロマの話題にとどまらず各種対策カードを通して、環境全体の様相も見えてきます。

DM界を支えるデッキビルダー同士の対話は、皆さんにとっても頼りがいのある指針となってくれることでしょう。


最後になりますが、今回このような大役を下さり、誠にありがとうございます。

私個人としても、たくさん学ぶことがあり、また、記事を書く上でよい経験になりました。

いつかまたこのような機会がありましたら、どうぞお声をかけてくださいませ。



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