ふたり回し

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DM、基礎固めその3

マナ、手札と続いて、今回は、山札についてお話します。

山札は、最もプレイヤーから遠く、また、最も複雑なゾーンです。

ターンの初め山札から引かれるカードは、「トップデック」と呼ばれます。

そして山札からカードが引けなくなったとき、「ライブラリアウト」という、敗北が待っています。

それでは、簡単なことから確認していきましょう。


1.山札は天のもの

山札のカードがどんな順で並んでいるか、あなたには見えません。

「確率」と言う形で予想はできますが、カードを引くたびに母集団が変わる上、1%の奇跡も0,1%の悲劇も、起こるときには起こるもの。

山札は、神にゆだねられた領域です。


逆に言えば、山札からカードを引くたびに、神の領域から、あなたの手元へと運命が明らかにされてゆく、

そんなイメージで捉えることもできます。


2.神の手からカードを取り返す

山札から、カードを目に見えるゾーンに移すことで神の手から運命を取り返す、つまり、不確定要素を減らすことが可能です。

より高確率に必要なカードを手に入れスムーズに戦うには、山札を減らしてゆくことが重要になります。


3.4枚入れる?それともドローする?

使いたいカードを引く確率を増やすには、最大限投入するのが最も簡単な方法でしょう。


しかし、いろいろなカードを状況に応じて手に入れたい時は、この限りではありません。

必要になってくるカードは、相手によっても、ターンによっても、さらには、運のめぐり次第でも、変わってくるものなのです。

個々のカードの枚数をいじるだけでは、同じカ-ドばかり引いたり、必要なカードだけ来なかったりとぎこちない展開が予想されます。


そこで、4枚入っているカードのうち、後半に使うものから、一枚ずつ、ドローのためのカードに代えてみます。

すると、山札からカードを多く取り出すことで、結果として全てのカードの出現率が上がります。

無論、数の減ったカードの個々の出現率は下がりますが、その分同じカードばかり引くということは減るでしょう。

また、複数のカードをそろえることも、容易になります。


4.確率の感覚?

上記のことは、高校レベルの数学によって、検討可能です。

しかし、プレイヤーの大部分は、いちいち確率を計算しながらデッキを作り、デュエルしているわけではありません。

大体の感覚に頼って、カードと付き合っています。


確率と言うと、計算するしかないように思えますが、ボールを投げるのに力学的な計算がいらないのと同じ。

カードの出てくる確率も、何度もデュエルすることによってカンで捉えられるようになります。

脳の中に、確率のためのプログラムができるのかもしれません。

また、試合中は、確率がめまぐるしく動くので、純粋な計算は、デッキを作る時に参考にする程度でよいでしょう。


<シリーズ>

DM、基礎固めその1 - ふたり回し

DM、基礎固めその2 - ふたり回し

DM、基礎固めその4 - ふたり回し

DM、基礎固めその5 - ふたり回し

DM、基礎固めその6 - ふたり回し

DM、基礎固め番外編1 - ふたり回し

DM、基礎固め番外編2 - ふたり回し