あなたがしている、そのカードゲームの最大の魅力は、
おそらくゲーム性ではありません。
それは、あなたの周りのプレイヤーです。
「カードゲームの追従性」を見直して思ったことがあります。
ゲームとして奥が深くても、つまらないカードゲームは沢山あります。
対戦相手が見つからないマイナーなゲームは、よくできていても、
それだけでビハインドを抱えているものなのです。
では、面白いカードゲームを探して、広める努力をすべきかといういと、
勿論そういうわけではありません。
おもしろい対戦相手のたくさんいるカードをプレイすればよいのです。
以前にもお話したとおり、
カードゲームは、ルールによって別世界をつくり、駆け引きを楽しむ遊びです。
別世界の中で、あなたが、そして友人が、どのように振る舞うか。
そこに面白さのすべてがあります。
カードそのものは、自分たちのなかからエンターテイメントを引き出す、
ただの呼び水でしかありません。
ゲーム性がよいというのも、駆け引きが盛り上がる、という意味でしょう?
何も、これはカードゲームに限ったことではありません。
ポケモンが大当たりしたのも、スマブラが未だにプレイされているのも、
ちっぽけなソフトの中ではなく、プレイヤーの中から面白さを引き出したからです。
(私が任天堂贔屓なのは、コントローラーポートが4つあるからです)
ですから、最高のゲームというのは、
プレイヤーから最大のエンターテイメントを引き出せた商品ということになります。
私たちに、いつもと違う現実を与える新しい身体、
新しいモジュールとして、どれだけ機能するかが、ゲームの真価なのです。
友達がやっているから、息子がやっているから、というのは、
カードゲームを始めるには、まさしくもってこいの理由ですね。
たとえどんなに精妙な世界を作り出せても、
オポーネントがいなくては、それは砂漠以外何物でもありません。
デュエルは、二人のデュエリストが出会って初めて生まれるのですから。
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