前回に引き続き、ブーストに関するお話です。
手札の減り具合と相談しながら、
ハンデスが効くかどうか確認していきましょう。
今回用意いたしましたサンプルは、
左上から順に、
フェアリーライフからジェニー、ミストとつないだパターン、
ブロンズアームからミストにつないだパターン、
二回フェアリーライフからソウルアドバンテージを放つパターン、
そして、エナジーライトからパクリオにつないだパターン、
以上の四つです。
グラフの左側青い数字が、先行時の手札の枚数、
右側の緑の数字が、マナの枚数、
下の黒い数字がターン数を表しています。
二目盛を1ターンに割り当て、
数字の書いてある方がアンタップからマナチャージまで、
その右の一目盛分が召喚からバトル、相手ターンということにします。
1.ソウルアドはハンデスで止まる?
ソウルアドの前にハンデスで止める、
いや、そんなものは止まらないという議論がしばらく続いています。
今回検証する手札枚数とブーストの関係は、この問題に密接に関係してきます。
フェアリーライフからのパターンを見てみましょう。
先攻ならば、エナジーライトと同じ速さでジェニーが飛んできます。
抜き取るのは、もちろんハンデスカード。
ソウルアドバンテージを守るためですね。
4ターン目の動き次第で変わりますが、
5ターン目にソウルアドバンテージを打つ頃には、
手札を一枚持っているかいないか。
ジェニーによるハンデスを受けた後に、
ハンデスか、ミストの除去のどちらかのカードが残っていれば、
アドバンテージを諦めるか、
アドバンテージの後の展開を諦めるかの二択まで持っていくことができます。
ブーストしている側は、
マナが多く、トップデックしたカードが腐りにくい分有利ですが、
それだけ手札を犠牲にしているわけです。
後攻の時に4ターン目にバレットバイスを受けた場合、
残り手札1枚でスタートですから、先の見通しがたちません。
同じことが、
青銅のパターン、4ターンソウルアドのパターンにも当てはまります。
山札の上から出てくる1枚と、5ターンの間よりわけられてきた1枚の差は、
見かけほど小さくはありません。
ブースト後の手札が減った状態では、かなりの打撃になり得ます。
クローンバイス殿堂入り以前は同じような光景がよく見られました。
ブーストデッキには、中量級ハンデスが刺さります。
クロバイ殿堂入り後は、2、3マナのハンデスが貧弱でしたが、
パワーはクローンバイス程ではないにせよ、
バレットバイスは似通った性質を持っていますから、
期待できそうですね。
(ドラムをブーストの一種と捉えると、3ターンジェニーと変わりませんが、
緑が抜けるというのは、そこそこ大きな成果だと考えています)
2.中量級のハンデスに強い構成
というと、序盤からの積極的なハンデスが答えになります。
しばらく出番が回ってくることはないでしょうが、
ドローでジェニーやパクリオを確保し、連投していく戦法も、
一枚一枚の重みの大きいアナカラーのデッキなどには効くでしょう。
コントロール同士の戦いでは、相手の先手を取ることが肝心。
ですから、そのうちアドバンテージが減って、
少しずつジェニーが増えたり、さらにはマインドが使われたりと、
小型化していくことが予想されます。
そうなってくると、「ハンデスをドローでかわす」というのも、
立派な選択肢になってくると思われます。
個人的に期待しているのは、
ナイト、コントロールのグラデビ、そして城入りブロッカーデッキ。
ギャラクシーマスターの結論が出た後、環境がどこに向かうのか。
非常に気になるところです。
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