先日のnaoさんの記事が、話題を呼んでいます。
「TCGは社会に受け入れてもらえるのか」
一城なつきさんも言及されています。
まずは、naoさんの記事のご紹介から。
プロプレイヤー~世間一般にTCGを娯楽として広めるには~ | PROGRESSデュエルマスターズ
「カードゲームの発展、(例えばプロ制度など)には、
カードゲームのイメージを変えなくてはならない」と、
マナーの向上を呼びかけていらっしゃいます。
この記事に対して、思いのたけをぶつけられたのが、
一城なつきさんでした。
DM遊戯:TCGが世間一般に認められるには。(更新) | 一城なつきのJUNK!×3 | マジック:ザ・ギャザリングetcブログ
イカサマや犯罪の他、プレイヤーのイメージなど、
カードゲームをめぐる悪印象について述べられています。
「ギャンブルの要素がある」という言葉には、ただただ頷くしかかりません。
運の要素がある勝負事には、
実際にトランプ用のイカサマが用いられるなど、
運を人為的に制御して勝とうとする、悪質なプレイというのは出てくるものです。
また、子供の手元に、
小さくて貨幣価値の高い物が渡ってしまうのも、不安の種です。
「これ、貸してくれよ――俺達、親友だもんな」
悪童が幅を利かせている一因も、ここにある気がします。
そもそも、子供たちが管理するには、
カードは小さすぎるし、多すぎるし、高すぎるのかもしれません。
さらに、悲痛なお話は続きます。
DM遊戯:第一印象で損することはない | 一城なつきのJUNK!×3 | マジック:ザ・ギャザリングetcブログ
あまり深くは言及しないでおきましょう。
結局、私たちにできることは、
私たち自身が社会に受け入れられるよう、少しずつ努力することしかないのでしょう。
それでどうこうというわけではないけれど、
メディアの展開も、TCG業界に大きな影響を与えますよね。
カードゲームのマンガについて、少しだけお話します。
カードの関係する番組で、最も影響力があったのは、
おそらく
「『呪いのパズル』を解いて悪霊に取り付かれた少年が、
悪人に『闇のゲーム』(自称)を仕掛けていたぶって殺す」
マンガでしょう。
最近は人気が出すぎて、当初のようなトガった漫画にはできなくなっていますが、
手札を握りながらにらみ合う光景は、
殺伐としたギャンブルになってしまうものです。
この点は、DMも同じですね。
カードゲームの漫画には、不思議なことに、デュエルの漫画しかありません。
子供たちにとって、「強い」=「格好いい」ですから、
競技中心になってしまうのは、仕方ないでしょう。
しかし、カードゲームは「強さ」だけではありません。
料理や機械いじりを軸にした漫画のように、
デッキを作ったり、カードをトレードしたりといった、
地味な営みを軸にした漫画も悪くないでしょう。
少なくとも、少年が巨悪と闘う必要はありませんよね。
「打ち負かす」のではなく、「楽しむ」ためのゲーム。
ヌルいと言われるかもしれません。
が、「渋い」ものが受け入れられやすいかというと、
決してそれはないと思うのです。
テレビゲームが、舞台をゲームセンターから家庭に移すことで、
大人や小さな子供に受け入れられたたように、
TCGも大きな転換を待っているのかもしれません。
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