前回の記事で、
「ゲームセンターから家庭へ」というくだりがありました。
これからのカードゲーム業界の在り方について、
少しだけ想像を働かせてい見たいと思います。
一昔前のゲームセンターというと、
なんとなく「アブナイ」場所、ですよね。
この「アブナ」さがどこから来るのかというと、
ゲームセンターには、「アブナイ」人以外が入りにくいから。
順番が逆のように見えますが、
普通の人がたくさんいるところでは、
はみ出し者はいづらさを感じるもの。
だから、「たまり場」を求めることになるのです。
ゲーセンからリビングに引っ越すことで、
すなわち、「たまり場」から普通の世界に飛び出すことで、
今のような市民権を手にしています。
閉じられた「たまり場」市場のためにゲームを作っていたら、
今のゲーム業界はもっと違うものになっていたでしょう。
「たまり場」に外から人がやってくることはまれですし、
また、「たまり場」の中でしかゲームの話ができないと、
ゲーマーは、「たまり場」により集まるようになります。
こうして、コミュニティーはますます閉塞的になるのです。
最後には、閉塞的であることに安心感を感じる人が集まって、
一種のシェルターのようなものが形成されるかもしれません。
ここまでいけば、矛先は見えますね。
「TCGがカード屋から引っ越す」可能性について、
語るのが今回の目的です。
デュエルスペース、それ以前に、カード屋さんも、
なかなか近づきがたいオーラ力*1を放っています。
カード屋さんの中が「通の世界」であることも、
分かって頂けるでしょう。
小学生が客層の中心になるようなお店は、実に貴重です。
ですから、カードゲームが広く親しまれるようになるには、
カードショップからリビングへ、
実際には、電機系量販店中心の展開が必要なのではないか、
と私は推測します。
コンビニや、カードダス、トイざラスなど、
実際の商品展開は、「開けた場所」に向かっています。
しかし、デュエルの相手となると、
大流行しているときくらいしか、身の周りには見つからないもの。
流行っていないカードを始めるには、
カードショップのコミュニティーに参入する必要があります。
これはあくまで仮定ですし、ありそうにもなさそうですが、
「マクドナルドやスターバックスの端にデュエルスペースがあったら」
「緑電化やトイザラスの屋上にデュエルスペースがあったら」
どんな人がデュエルをしていると思いますか?
(私たちにとってはあまり嬉しくないことかもしれません)
特に屋上は、クレープやアイスの屋台を出したら、採算も取れそうです。
開けた場所で対戦相手を気軽に見つけられる環境があれば、
カードゲームのコミュニティーも、広がるかもしれません。
そして、コアなゲーマーの独り言で、幕を下ろしたいと思います。
「最近浅薄なゲームが増えて、ツマラン」
本当に、カードゲームの大衆化が単純化につながるのか、
いえ、カードゲームが普及するかどうかさえ分かりません。
それでも、
私にはカードゲームがどうあるべきか、安易に決めることはできません。
*話たくないことなので、できるだけ話さないように話しました。
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*1:虫みたいなロボを動かすやつです