ふたり回し

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炎上必至!抜き打ち☆デッキ鑑定団!

困った時は星間受信機の出番。

今回のターゲットは、デュエルマスターズ研究所の、「シーザー・クラッシュ」です。


 杜 霞藍:カードショップ「CIAO!」の店長。趙は旧姓。

高崎 直幹:昨年の秋から「CIAO!」で働き始めた学生。

手島川蛍水:昨年まで「CIAO!」で働いていた。高崎の先輩でもある。


蛍水:カードショップ「CIAO!」サイト開設記念、「抜き打ち☆デッキ鑑定団」第一回「シーザー・クラッシュ」。

   今回の収録に参加いたしますのは、店長、社霞藍、店員、高崎 直幹、そして・・・

霞藍:OBでいいんじゃないかね。一応。

蛍水:ゴホン、・・・OBの、手島川蛍水です。

直幹:いや~、いきなりヤバイ所に手を出しましたね。有名どころのほうがいいのはわかりますけど。

霞藍:今回の狙いは、とにかくこの企画を軌道に載せてしまうこと。デュエルマスターズ研究所は、もってこいだろう?ここまで巡回されるとは思えないしサ。

直幹:確かに話題性はあるかもしれないけど――でも、それならどうして一番新しいデッキにしなかったんすか?

手島:高崎君、あんまり調べてこなかったでしょ。最近公開された研究所の記事って、採録の紹介とかがほとんどだからさ。

霞藍:そう。純粋なデッキ紹介の記事では、このシーザー・クラッシュが一番新しかったんだヨ。

直幹:へぇ・・・意外な気もしますけど、それじゃ、そろそろ本題に入りましょうか。

霞藍:蛍水、レシピを持って来ておくれ。


・コンボ

3 x 暗黒皇(ダーク・カイザー)グレイテスト・シーザー

3 x 無限掌

3 x 崩壊と灼熱の牙

3 x チッタ・ペロル


・下準備

3 x エマージェンシー・タイフーン

4 x カラフル・ダンス

4 x 魔光蟲ヴィルジニア

4 x 蒼狼の始祖アマテラス


・保険

3 x エナジー・ライト

1 x サイバー・ブレイン

2 x ブレイン・チャージャー


・その他

4 x 魔光騎聖ブラッディ・シャドウ

1 x デーモン・ハンド

1 x ロスト・ソウル

1 x 英知と追撃の宝剣(エターナル・ソード)


直幹:いやー、こうしてみると、本当に薄いですね。

霞藍:おやおや、一番びびってた直幹が最初にケチをつけたね。

直幹:ち、違いますよ。何も防御力が足りないというわけではなくて、あれですね。「火力は神、装甲は紙、それがケンプファー!」

蛍水:高崎君、それ、誰もわからないから。

霞藍:ハハハ、いいじゃないか、間違ってないんだから。ヴァルジニアから中速ビートっぽくコンボに乗せていくにしても、守りはおろそかにできないからネ。

蛍水:実際、ブラッディシャドウに頼り切るのはつらいですね。メタデッキを念頭に置かなくとも、対ビート戦は避けられないでしょうし。

直幹:はいっ、先輩!

蛍水:よろしい。発言したまえ、高崎君。

直幹:若干コンボパーツを減らして、バイケンを投入してみたらどうです?エマージェンシータイフーンも最初から入ってますからね。

蛍水:私はスタンダードにトリガーを増やしてもいいと思うけど、そうだね、バイケンも悪くないかもしれない。

霞藍:じゃあ直幹、どこから削ったらいいかかは分かるかい?

直幹:ええっと、ですね・・・まずは崩壊と灼熱の牙を・・・

霞藍:チガウね。

蛍水:高崎君、コンボパーツは、一回のカラフルでそろう程度に積んでおかないと。

直幹:ひどいじゃないですか、コンボパーツから引けって、先輩が言ったのに!

蛍水:あらら、ちゃんと答えも教えてあげたのにな。

直幹:え・・・?

霞藍:フフン、蛍水も、なかなかズルイ手を使うね。

蛍水:コンボパーツはね、一回のカラフルでそろうくらいに積まなきゃいけないけど・・・逆に、積まなくてもいいカードがあるでしょう?

直幹:コンボで、少なくていいわけだから、サーチですよね。アマテラス―じゃなくて・・・

蛍水:そう、カラフルダンスが使えるかどうかは、カラフルダンスの搭載枚数じゃなくて、アマテラスの搭載枚数で決まるの。

   だから、この場合はカラフルダンスを減らして防御パーツに充てるわけ。

直幹:なるほど、勉強になります。


霞藍:防御はともかくとして、コンボ自体は割ときれいだネ。

蛍水:そうですか?必要なパーツが多すぎるように思えますけど。

霞藍:いや、実際は、コンボのために確保するのは、ヴァルジニアとチッタだけ。後は全部墓地だから、あんまり苦労はないのサ。こんな感じだよ。

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直幹:あー、この手のデッキはそれが楽ですよね。カードをため込むには、一番楽かもしんないです。

蛍水:確かに、回収をメインにするとハンデスへの抵抗力も付きますし、何より必要な手札を減らせるのが助かりますね。

   でも、なんで「ヴァルジニア」になってるんですか?

霞藍:あれ、本当だネ。ヴァージニアとは違ったのかナ。

蛍水:いえいえ、ヴァージニアがirなんです。

霞藍:ああ、ヴァージンなんだ。なるほどネ。


霞藍:でも、サ、ハンデスの打ち合いになった時に、総受けはさすがにマズイと思うんだけど・・・

蛍水:せっかくアマテラスやシーザーが入っているのですから、バレットバイスを投入するべきですよね。

直幹:ロスト一枚になっているのは、やっぱりスペースが足んないからですかね。

蛍水:そうそう、何が一番もったいないかって、4枚積みが多くて、強力なエンジンが柔軟性に結び付いてないところでしょう。

直幹:つぶしの利かない無限掌や崩壊と灼熱の牙も3枚積みですもんね。

霞藍:アタシは、これが限界だと思うけどね。コンボデッキである以上、トップはあんまり強くない。トップが弱いなら、スピードで稼ぐしかない。

蛍水:そこですよ、問題は。スピードを上げるには、コンボパーツを4枚積みするしかないわけで、悪循環に陥ってしまいます。

直幹:じゃあ、どうすれば上手くいくんですか?

蛍水:実際アマテラスが6マナですから、ヴィルジニアはあくまで回収手段として、やっぱり何らかのブーストが欲しいよね。

   踏み倒しがテーマなのに、結局アマテラス待ちなら速さは変わらないでしょう?

直幹:緑を12枚入れて、ヴィルジニアの補助にサインも欲しいし、そうなるとサイン用のクリーチャーが・・・だめだ、スペースが足りない。

霞藍:やめときナ、コンボを狙いながらグッドスタッフにするのは流石に無理だヨ。

蛍水:そうそう。やっぱりオミットするべきは無限掌と牙ですよ。トップも弱るし、なによりコントロールの醍醐味はスペース圧縮による柔軟性!

   コンボスペースを削ってハンデスに回せば、パーツが自然にそろうだけ時間が稼げるはずです。

直幹:いや、さすがにそれはまずいんじゃないですか?

蛍水:そもそも、相手のクリーチャーがいるかどうか分からない以上、崩壊と灼熱の牙の成功率なんて、墳墓と大して変わらないよ。

   いてもギャラクシーだったり、ハンゾウでp7000にされちゃったりしてさ。

霞藍:相手に依存するのは、ある程度までは仕方ないと思うけどね。ほら、メタデッキだって、全てのデッキに勝てるわけじゃない。

直幹:所詮はネタデッキですからね、勝てるときに勝てればそれでOK・・・

蛍水:高崎君!

直幹:ハ、ハイッ!

蛍水:勝つか負けるかじゃなくて、コンボが決まらなきゃ、見せどころがないでしょう。

   決まらないコンボのためにデッキの大半を費やすなんて、そんな事だから貢くんから卒業できないの、分かるね。

直幹:やだな、ボ、ボクは生まれたときからグッドスタッフ一筋ですよ。

霞藍:いずれにせよ行き着く先はおんなじか・・・せつないネ、直幹・・・



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