もう一つの防御職・アルゼブラ。
ネクストを作っている同名の会社もありますが――アルゼブラとは「代数」のこと。
数秘術=ニュムロロジーがぱっとしないので、ごろのよさそうなこちらをとりました。
短杖、短剣、服
ガーディアンがフォートレスの直系とするなら、アルゼブラはパラディンの系列にあたります。
あるいは、後列配置のシノファラ。
ダメージをカットするタイプのスキルは、どちらかというとバリアのようなイメージがあり、
そこを突きつめて魔方陣を敷くギリシャの数学者という設定に行き着きました。
また、世界樹らしく学者を入れることも目的です。
エクソシストとシャーマンが錬金術-占星術の系譜から外れたことに若干不満があったんですね。
(正統派の呪文クラスという意味ではルーンマスターには近いかもしれません)
アルゼブラの本体性能は、コンセプト通り受けメインの呪文使いです。
高いTPとLUC、低めの攻撃性能、そしてほどほどの体力と……
軽装であるにもかかわらず、前列配置を可能にする固有スキル。
マトリクスを張り続ける必要はありますが、TP回復が強力なので問題ありません。
メインにとって最大のネックはスピードで、急場においてはスタッカートが必要になることもあります。
アルゼブラの武器は、有体に云うと魔方陣なのですが、ここはミスティックに遠慮しました。
方陣という名前は避け、魔方陣を一種の正方行列に見立てたわけです。
同時に、ネオが銃弾を止めるシーンにあやかろうという意図もあります。
マトリクス系のスキルは防御・妨害・移動の三種。
敵味方に張るマトリクスは、いずれもパッシブによって範囲を広げることができ、
効果を受ける人数に比例して消費が倍増します。
TPが回復できないサブで運用する場合は、範囲を小さいままに運用するのも有効です。
味方に張るマトリクスは、ダメージと異常の割合軽減の効果を持ちます。
マトリクス同士は互いを上書きするため、同時に二つ以上はかけられません。
一番強い攻撃に絞るか、先読みして上書きしながら使うことになるでしょう。
効果はその分強烈で、その上最大6ターンかけっぱなしにすることができます。
デジタルルートはエミット-破陣系列のスキル。
低TECキャラが混じることを前提に倍率を高めにとっているため、
専用構成PTなら主砲にすることができるでしょう。
純粋なTEC依存で6+無属性をカバーできるところは気に入っています。
敵にかけるマトリクスは、トリッキーなものがそろっています。
単純な異常やデバフは、グラディエーターやクラウンと重複するため避けました。
転送マトリクスは、逃げスキルの一種です。
逃げるとゲージが減ってしまうので、相手に逃げさせるスキルにしました。
捕縛マトリクスはエクセキューションのための前座です。
確率が低めなので、クラウンに覚えさせるのが手っ取り早いでしょう。
過重マトリクスは、一次変換や因数分解と同じく「便利系」のスキルです。
もう一つの特徴は、呪文使いであるにも関わらず充実している探索系スキルです。
ファーマー系のスキルは1,2,4同様散らせる方針なので、
魔方陣でできそうだという理由でワープを選びました。
リスがいようがいまいが帰還スキルがあると安心感がありますね。
もう一つのワープは、いきなり迷宮の奥からスタートできるようにする優れもの。
人工で磁軸を作ってしまうⅤ驚異のメカニックです。(国の名前はまだありません)
あまりにも危険なので、習得レベルを高めにしておきました。
大抵の場合、呪文職は攻撃・回復・バフで終わってしまいます。
アルゼブラの存在は、呪文職を多めに作って余裕を持たせた成果に違いありません。
防御手段に幅が作れたり、アルゼブラ自身なかなか多芸にできたので、
PTのビルドに大きな幅を与えてくれるのではないかと思います。
硬さとTPを両立しているため、支援用のサブがあるとさらに輝けることでしょう。
また、サブゼブラで縛りやワープをとるのも面白いですね。
戦闘用のスキルもトリッキーなものが多いので、コンボPTが楽しめます。