第一話を公開する手筈が整った。
明日明後日にはお見せできるはず。
今回は、前回に引き続き、ワンシーンの切り抜きだ。
とりついた竜を振り払おうと、硝子の怪鳥が暴れ出した。振り回された翼の先が、敷き詰められた砂利を弾き飛ばす。引きずる竜にバランスを崩して、地面に頭を打ちつけながら、巨大な力の塊は、こちらに少しずつ近づいてきた。
肉弾戦が大きく跳ねて、砂利を巻き上げて着地したとき、ついに竜が引き剥がされた。背中から落ちた竜が大きな音を立ててバウンドし、長い尾が天を仰いで、繊細な巨体がひっくり返る。重荷のとれた怪鳥も、つんのめって転がりながら、風音に向かって突っ込んできた。
等身大の人物の前で十数メートルくらいのものが動き回るのが、
一番迫力があるのではないかと思う。
大きくなりすぎると、風景の一部になってしまって、
怖さがなくなる気がする。
ちなみに、今まで出てきた用語は、
富良樹、已然石、昴、上葉、不溜、通灯、破羅輪呪くらい。
竜に関する設定が大部分を占めている。
後は社会的なもの。
また今度、じっくりと時間を取って説明していくつもりだ。