以前、デッキが楽曲に例えられたことがありましたが、
私は、デッキは料理だと思っています。
カードゲームは、(少なくとも日本においては)音楽ほど自由ではありません。
素材は限られていますし、
素材以上のものを生み出すこともできません。
それが証拠に、DMで使われるデッキは限られたものです。
キング、Pギャラ、黒ラン、HDM、赤単、マルコ・・・
レパートリーに加わるのは、片手で数えらるほどのものです。
その点は、料理の定番がなかなか増えないのと同じですね。
ネタデッキといっても、「ミラミスです」「ディアブロです」
見ている人も知っていると、分かっているのです。
キングが、カモのオレンジソース煮で、マルコが、しっぽくうどんで、
赤単は・・・カップラーメンですな、きっと、だとすれば、
ミラミスはポトフくらいのものでしょう。
キリメギスがスズキなら、シザーアイはブラックバスです。
おいしいものはすでに確立されているし、
妙な事をしてもいいものはなかなかできてこない・・・
そういうものです。
そこを行くとこの「ふたり回し」は駅から下った筋の地下で、
変わったものをお出しする珍奇な飲み屋といったところでしょうか?
少なくとも、三ツ星ではないでしょう・・・
というわけで、「一からデッキを作るノウハウ」が役に立つのかどうか、
私にも確信が持てません。
お役に立てることがあるとすれば、
冷蔵庫を開けて、「どうしよう、これ」と言っている方や、
私と同じく、珍奇な飲み屋を目指している方がいらっしゃる、
そういうことなのだと思います。