第零話が割に好調で、thiaryさんのお客さんにも感謝。
今回は、第一話の予告編。
『演習場の中央にかかったアーチが、視界に滑り込んできた。
縒り糸がほどけるように、二匹の軌跡が分断された。
内側を抜ける亜邦とは逆に、居虎は亜邦のマークからも自由になってしまう。
が、障害物の使い方は何も目隠しだけではない。
鋭い爪がレンガを削り取る、際どい音がアーチの中に反響した。
きしむ両足で壁面をつかんだ亜邦は、のけぞった首を突き付ける。
飛び出してくる亜邦を狙って、壁の向こうで待っている、居虎の姿が見えていた。
こちらを見失った一瞬の隙を、渾身の「椏殻」で狙い打つ。』
打って変って、激しい戦闘。
竜だの軍隊だのとそれらしい話は出ていたが、
これが本作初めての戦闘シーンだ。
ナーガというと蛇型の竜を想像してしまう方もいるかもしれない。
断わっておくと、基本ワイバーンのような体形で、
背中に亀の甲のようなバックパックが付いている。
戦い方も、シザースやインメルマンターンといった用語が欲しいくらい、
戦闘機チックで、この辺は個人的な趣味がよく出ていること。
<余談>
第零話の中でも、一番難解なのは長老が登場するシーン。
後は、説明と伏線がおもな役割。
ちなみに本文はこちら。