オロチ以降、再び重量級のデッキと軽量級のデッキへの二極化が進んでいるような気がします。
カードプールの変遷を踏まえつつ、原因を探ってみましょう。
・Mロマの殿堂入りとゲンジ、不滅の出現
中・高速域で圧倒的な突破力を誇っていたMロマの殿堂入りが、まず第一の原因でしょう。
コントロール側が5ターンで行動開始しなくてもよくなったのは、やはり大きなポイントです。
同時に、ビート側に加わったゲンジのおかげでチャクラが動きにくくなり、5コスト域の決定打がなくなっています。
その直後に頭角を現したのが不滅オロチでした。
6コスト始動のコンボでデルフィンにつなげることができ、呪文中心の現環境においては圧倒的な強さを持っています。
オロチがフル投入され、ゲンジで除去できない不滅が防御を支えていたことも忘れてはいけません。
その後しばらくは不滅オロチが環境の中心に居座るのですが・・・
・重量・軽量ビートダウンの反撃と二極化の動き
不滅オロチが出回りだしたころから、ビート系のホーガンと速攻が散見されるようになりました。
コントロール側の大型化に追いつく格好でビートダウンも大型化が進んでいたのでしょう。
環境の大型化を見計らって、速攻もカムバックしています。
しかし、環境の変化の直接的な要因がホーガンと速攻かというと、そうではありません。
その前の段階として、不滅オロチの「ミラー腐り」があったように思われます。
不滅オロチ同士の戦いでデルフィンが決定打にならないため、アイアンズ中心の動きを取ったこと、
展開力を競い合うことが増え、バルカディアスにまで手が伸びたこと、
その陰で不滅オロチ以外のデッキへの備えが手薄になり、防御が不滅オロチ頼みになったこと、
同系戦対策が様々なところで弊害を起こしていました。
不滅オロチ同士で対策しあうことで、不滅オロチが次第にアンバランスに変化していたのでしょう。
・結び
一通りの変化を受けて、現環境は比較的安定した状態にたどり着いています。
昔と比べると、メーカーによる環境のコントロールが格段に上達しているのが分かりますね。
あるいは、情報の伝わる速さが跳ね上がったのかもしれません。
とにかくいろいろなデッキタイプが存在しているので、割と好きなデッキを使いやすくなっているはず。
思い切ったデッキチョイスで、整った環境を満喫してみましょう。