ふたり回し

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メタるものとメタられるもの

不滅オロチについて私たちが誤解していたのは、不滅オロチが「メタられる」側のデッキだったということです。


「オロチメタ」なるものが世の中に出回っている以上、不滅オロチも「メタられる」側のデッキに違いない―

ずっとそう考えていたのですが、「覚醒編」というより大きな枠組みを見てみると、意外とそうでもないのです。


不滅オロチの史学的な系譜をたどってゆくと、たどりつくのは超次元転プロ。

あるいは、黒キリコかもしれません。

超次元転プロは、超次元を使いつつも呪文メタであるデルフィンにたよった直線的なコンボデッキです。

黒キリコは柔軟かもしれませんが、ブーストから大型をぶつけていく旧時代的なコンセプトのデッキです。

いずれにしても、超次元の扱いに特化したドロマーとは系統が異なっています。


ですから、「覚醒編」の黒幕を超次元のためのデッキであるドロマーとするならば・・・

不滅オロチは旧来のシステムによって「呪文メタ」のデルフィンを出す、メタる側のデッキです。

自身が超次元を使っていても、不滅オロチにはかなり強く定まった「筋」があります。

「筋」ではなく場に応じた超次元をバラバラに出すドロマーとは、事情がかなり違っています。

覚醒編が進行し、サイキッククリーチャーのカードプールが広がるにつれて強くなるドロマー。

サイキックを押さえることが困難になるオロチ。

今になって振り返ってみれば、環境の推移は当然のものだったのかもしれません。