ふたり回し

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デッキ開発部を斬る!!

開発部DASHに若干引っかかるところがありました。

やりたいことは分からないでもないのだけれども・・・


・「基本戦略」とは何か?

DASHで掲げられた5大戦略の内容は、「手札補充」「マナ加速」「妨害」「トリガー」「ブロッカー」です。


・・・まず「戦略」という言葉はもう少しマクロな概念です。

「戦略」と呼ぶなら、メタ読みやデッキタイプの選択等も含めた包括的な方策のことでしょう。

ですから、「基本戦略」を挙げるなら速攻、中速、呪文コン、クリーチャーコン、ロック・・・等ですね・・・

個別のカードへの対策や個々のパーツの運用に関する方策は「戦術」に該当するものと思われます。


次に、問題が「基本戦術」にあるとして・・・

「トリガー」と「ブロッカー」の役割が重複していたり、手撃ちの除去がすべて妨害目的に組み込まれていたり・・・

主任さんらしからぬ不手際が散見されますが、その中でもおかしいのは攻撃パーツが無視されていること。

攻撃パーツは間違いなくデッキの「基本」要素ですから、これをあの方がド忘れすることはまずないでしょう。

と、いうことは、ここも「言い間違い」であって「考え違い」ではないと考えるべきなのかもしれません。


上に挙がった5つの要素に「基本」以外の名前を付けるなら・・・

デッキのユニット工法における、「コンセプト外」の部分、「コンプリメント(補完)」がふさわしいものと思われます。


・「コンセプト上」のパーツ、「コンセプト外」のパーツ

デッキには、ウリになる部分とそうでない部分があります。

ウリになる部分は、4C「超次元」と、まあこのように名前に用いられることがほとんど。

逆に、ウリにならない部分、コンセプトのカバーしていない部分を補完する部分は、当然あまり目立ちません。

ちなみに昴さんはこの二つを凸と凹と呼んでいらっしゃいます

凹というのは、相手のデッキへの対応という意味はもちろん、デッキ内のリソースへの要求も含まれているようですね・・・


これもまた昴さんの引用になるのですが、デッキ内のカードに対しては二つの態度があります。

一つが「モジュール」、カードの機能を足し算してデッキの総合ステータスを考えるやり方です。

もう一つは「インテグラル」カードのシナジーを元に掛け算を行い、デッキの効率を考えるやり方です。


私たちはこの二つの考え方を併用してデッキを組んでいるわけですが、ここに「凸」と「凹」が絡んできます。

「凸」の部分はシナジーを重視して「インテグラル」に。

そして、「凹」の部分はシナジーを気にせず「モジュール」に、と。

そのためデッキの個性になる「凸」部分はデッキによってカードの選考基準が変わってしまいますが、

それ以外の「凹」の部分は逆に、無個性的にいろいろなデッキで使いまわしてもかまわないのです。


・DASHとデッキビルターDXの意図

さて、ここまでの議論をまとめてみましょう。

「デッキビルダーDXには「コンセプト外」のカードがいろいろ入っていて、DASHはそれを強調している」

すなわち・・・

「DASHがとり上げたカードは、いろいろなデッキに使い回しのきくパーツ群である」と。


ここまでくれば、アンちゃんのたまう「『デッキビルダーDX』で簡単にデッキが作れるようになるその秘密」も明らかです。

デッキビルダーDXに入った「基本戦略」なるパーツは、メインディッシュ以外のパンやスープ、サラダなどにあたるもの。

こうしたカードをお好きなオカズと合わせることで、様々なオカズを簡単にデッキ仕立てることができるのです。

ただし、「『デッキビルダーDX』は基本戦略さえあれば、どんな切り札でもデッキにできるすごいセット!」

とユウの言うとおり、「基本戦略」にはメインディッシュ、切り札が欠けているわけで・・・

私は断固として、これを「基本(Fundamental)」と呼ぶことは拒否し、代わりに「汎デッキ」と呼ぶことにいたします。

「デッキビルダーDXには汎デッキパーツが豊富に入っているので、様々なテーマに合わせてデッキを組むのに役立つ」と。


ちなみに、デッキビルダーDXにはデフォルトでオカズも投入されています。

皆さんもご存じの通り、「ハンター」と「エイリアン」ですね。

「だけど、『デッキビルダーDX』のもうひとつのすごい所は、その切り札のサポートもしてくれるってことだ」

すなわち、種族を「凸」にした「インテグラル」な、シナジー重視の側面も持ち合わせているということです。


デッキビルダーDXは「汎デッキ-モジュール」と「シナジー-インテグラル」を兼ね備えた面白いセットです。

このセットをきっかけに、子供たちがデッキビルディングの二つの側面に触れることができるといいですね。

ちなみにコンテストに応募される皆さんに一言申し上げるべきは、

「モジュールとインテグラルのどちらかが欠けると十中八九ポシャるよ」ということ。

もちろん、モジュールとインテグラルのバランスは美しいデッキを作る上でいかなる場合にも欠かせません。

「デッキビルダー」DXは、文字通りデッキビルディングの要点を見事に押さえているのです。


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