ふたり回し

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初期作品

古いデッキにつけた韻文などで、御紹介していないものです。


『白い凶星』(解体済み)

寝苦しさに目を覚ますと、密森の上を白い彗星が横切るのが見えた。ドリームメイツの伝承にある、破滅の前兆か(後略)

―ダイゴクウの手記より抜粋―


『終焉之焔所不能滅物』(解体済み)

―終焉の焔にさえも、滅ぼせない物が唯一つあった。血土に染み渡った亡者の怨念である―

光の墓所で発見された古文書より抜粋(解読はレオルドによるもの)

黒カビによる損傷が激しく修復作業は難航しているが、成功すれば詳細が明らかになるだろうと期待されている。


蘇於輝墓焔 - ふたり回し

―はるかな時に 葬られ

  かすかな跡が 残るだけ

 だが、目を覚ました破滅は

  わずかな刹那、燃え上がり

   己が悪夢を 蘇らせた―

―解き放たれた焔は、光の墓所を飲み込んだという。ドリームメイトの伝承をなぞるような悲劇も、フィナーレまで同じにはさせない―

(ダイゴクウの手記より抜粋。ちなみに、この次のページから先に何かが書かれた痕跡はない)


夫以脅天、莫如覆空白虹 - ふたり回し

―西の果てから 沸きあがる

  黄泉の主から 送られた

 空ににじんだ 白いふみ

  きった妹ただ 仰ぎ見る―


緑の信託 - ふたり回し

―焔と踊り 風と舞う

   大地に感謝を示すため

  緑と唄い 森と酔う

    次なる獲物を請うために―


それは、陽炎の傷跡 - ふたり回し

星の唄にも 癒せない

    

  蒼い光も 届かない

 憎しみが 夜に残した それは

  陽炎の痕―      


振り返ってみると、いささか原始的なところもありますが、

思い出深いデッキばかりです。