私がこれまで書いてきた記事は、ある一つのポリシーに基づいています。
それは、「答えを示さないこと」です。
あまり具体的なカードには触れず、ゆるやかにカードを分類することで、
なるべく多くのカードに当てはまるような傾向や仕組みを扱っています。
普段の考察記事にあまり人気がないのは、
「すぐに使える」知識を扱っていないからかもしれませんね。
けれども、私が答えを書いてしまったら、
その記事は、そこがゴールになってしまいます。
指示に従って結果がすぐに出せるなら、それは楽なことかもしれませんが、
見えているゴールは、ゴールの先を皆さんから奪ってしまいます。
ですから、「ふたり回し」が示すのは、ゴールではなく、方位です。
DMのデッキの中で、どのようなカードはどのように働くのか、
デュエルの中で、どのような選択がどのような結果をもたらすのか、
DMの見方、DMの考え方を指し示し、いえ、その一例を挙げて見せることで、
私の描いた地平線の向こう側へと、皆さんをご案内したいのです。
それは、誰も考えつかないような巧妙なネタデッキかもしれませんし、
まだ誰も見つけていない、新時代のメタデッキの雛型かもしれません。
新しいカードが出たとき、殿堂入りで環境が変わったとき、
「ふたり回し」を読んでくださったお客様には、
私の作ったゴールを求めて戻ってきて頂きたいとは、私は思いません。
むしろ、「ふたり回し」からくみ取ったものや、
皆さんの見聞きしたこと、考えたことから築いたノウハウでもって、
私と意見を交わし、私に新たなノウハウを授けてくれる、
そんな逞しいデュエリストになって、帰ってきてくださることを願っています。
繰り返しますが、「ふたり回し」の講座は、蜘蛛の糸ではありません。
どこまで跳べるか保証はないけれど、
お客様が踏み込んだだけの力で、お客様の熱意にこたえる、力強い踏み切り台―
それが、私の目標です。
「ふたり回し」を、皆さんの踏み台にしてください。
私は平凡なデュエリストですが、いえ、平凡だからこそ、
こうした形で、少しでもお役にたてるよう願っているのです。
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