小技特集の反響が予想外に大きかったので、少々うろたえています。
ある程度予想はついていたのだけれども・・・
一言でいってしまえば、小技特集は「説明しない」実験でした。
今までの記事が「小難しい」という評価を頂いていたので、方向転換のためにいろいろ試してみたかったのです。
様々な疑問を解消べく細かく説明していくのが、従来の講義録の方針。
それで「分かりにくいなら」、と説明をなくしてみたのが、小技特集。
結果として、小技特集の方が「わかりやすかった」そうですね。
私自身は、小技特集にはいろいろ問題があると思っています。
怪しいところもあると思っています。
あれだけ見ても、正しいかどうか分からないように書いあります。
だから最初は、「こんなの読んでも何も分からないのに」と、悲鳴を上げたい気持ちの方が強かった・・・
けれどもしばらくして、勘違いしていたのが実は自分だったということに気づきました。
ホントは、みんながみんな「分かりたい」と思っているわけではなかったのです。
「知りたい」人にとっては、「分からせる」ための説明は必要ありません。
「知りたい」ことが説明に埋もれてしまって、かえって「分かりにくく」なってしまっただけでした。
「知りたい」と思っている人相手に、「分からせ」ようとすることは間違っています。
「知りたい」けれども、「分かろうとは思わない」という姿勢が、自堕落だとか、怠惰だと信じられたなら・・・
あるいは、そういう人を責めようという気になれたのかもしれないけれども・・・
「分かる」ことが「知る」ことより偉いわけではないし、ましてや大切なわけでもありません。
「知りたいだけ」の人も、だから、何も悪かったり劣っているわけではないのです。
これからは、「知らせる」ための記事も時々手掛けようと考えています。
今までの講義録と上手く融合させて、最終的には浅い部分と深い部分の二重構造を作るつもりです。
誰に向かって何を伝えるために書くのかを今まで以上に意識して、少しでもお役に立てるものにしなくては・・・