ふたり回し

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デュエルマスターズ講義録―序論

あけましておめでとうございます。

昨年も皆様にごひいきにしていただけたおかげでふたり回しを盛り上げることができました。

今年も楽しいおつきあいをよろしくお願いします。


今年の抱負は、「簡単さ」です。

今までは「難しいことを分かりやすく」を目指していたのですが、それだけでは不十分だということが分かり始めました。

分かりやすくするだけでなく、情報量そのものを減らす必要もあるようです。



<デッキ編>


・カードの役割分担を把握すること

デッキに必ず必要な要素は、攻める機能です。

ということは、守る機能ももちろん大切な要素です。

どんなに攻撃向きのデッキも、自分と同じだけ攻撃的なデッキに勝つためには防御に力を入れなければなりません。

また、どんなに防御的なデッキも、最後は必ず攻撃しなければ勝てません。(山札切れは別として)


そして、三つめの要素は、カードを使いやすくする機能です。

攻撃用のカードも、防御用のカードも、大きければ大きいものほど強力です。

そのための時間を稼ぎ、あるいは縮めるためには、他のたくさんのカードの援けが必要です。

強力なカードを使うときには、マナを増やしたり、手札を増やすカードが大活躍してくれることでしょう。


最後に、四つ目の要素、相手のカードを使いにくくする機能についても触れなければなりません。

どんなに強いクリーチャーでも、出てくる前にジェニーでつぶしてしまえばただの紙きれ。

どんなに強い呪文でも、唱える前にゴーゴンで押さえてしまえばただのお荷物。

相手の足を引っ張ることは自分の体制を整えることよりもはるかに簡単で、効果的です。


デッキによって、こうした要素がどれだけ必要かは異なります。

デッキを戦わせながら、カードを増やしたり減らしたりして最適なバランスを見つけなくてはいけません。

そのうえで、デッキの中にどの役割のカードがどれだけ入っているかを知っておくことは、非常に大切です。


・デッキタイプを意識すること

デッキを作るとき、まず決めなくてはならないのがデッキの種類(デッキタイプ)です。

使いたいカードが決まっているときも、まずどんなデッキタイプで活躍するかを考えましょう。

コンボの場合も同様で、ユニットが出来上がったら、そのユニットがうまく合うデッキタイプを見つけなくてはいけません。


デッキタイプは、上に挙げた四つの機能のバランス、そして、デッキ内のカードの速さと大きさによって決まります。

速いデッキ、ごついデッキ、攻めるデッキ、守るデッキ、ひたすら相手の邪魔をするデッキ・・・

有効なデッキタイプは一つだけではありませんが、大切なのは一つのデッキを何かしらのデッキタイプに当てはめること。

しっかりしたゴールを見据えて、そこに向かって40枚のカードを集中させなければ、デッキは強くなりません。

>>デッキタイプ一覧:http://d.hatena.ne.jp/Shiroenpitu/20090415/p1


・無茶な作戦は狙わないこと

DMが山札をシャッフルすることを要求する以上、DMに絶対確実はありません。

デッキの調子が良い時もあれば、調子が悪いときも必ずあります。

ですから、デッキを組む時点で、デッキが調子を崩しにくいようにある程度妥協する必要があります。


例えば、3ターン目にコッコルピアを使う場合。

一匹いれば十分だといっても、それは一枚入れれば十分だということではありません。

立った一枚では、毎回ちゃんと出てくるとは限りませんから、なるべくたくさん入れましょう。

特に1~3ターン目に使うカードは4枚では足りないこともありますから、次善のカードを含めて6枚以上用意したいところです。

(後に使うカードほど、使うまでにたくさんドローを重ねることができ、少ない枚数でもそのうち出てきます)


また、文明をたくさん詰め込みすぎるのも考えものです。

同じ文明のカードがマナゾーンになくては、カードを使うことはできません。

使いたいカードと同じ文明のカードが別に出てくるよう、同じ文明のカードをまとまった数入れましょう。

3ターン目までに使うカードの文明は14枚くらい、7ターン目以降に使うカードの文明なら8枚くらいが目安です。

早いデッキは2色、3色が限度で、遅いデッキは4色まで無理なく使うことができます。

多色カードをたくさん使えば全ての文明を入れることもできますが、今度は多色カードをたくさん入れなくてはならなくて大変です。



・流行っているデッキへの回答を用意すること

最初に想定すべき対戦相手は、当然今流行っているデッキです。

流行っているデッキに有利なデッキに仕上げられるなら、それはとても素晴らしいことです。

また、イーブンに持っていくことが精いっぱいだとしても、何かしらの対策カードは投入しておきましょう。

流行っているデッキに対して無防備なデッキを作っても、あまりそのデッキで楽しめそうにありませんからね。



<デュエル編>


・相手のデッキを見分けること

デュエルが始まったら、まず最初に相手のデッキの中身を予想しなくてはいけません。

相手のデッキが分からないことには、どのカードを手札に残してどのカードをマナに置くかを決められないからです。

流行っているデッキは片手の指で数えられるほどしかありません。

相手が使ったカードだけでなく、マナに置かれたカードなどもしっかり見れば大丈夫です。


・無理にマナをためないこと

よほどのことがない限りは、下準備や妨害用のカードを早く使うために主役をマナにおく必要はありません。

マナにおいてしまったカードの2枚目が来るのを待つより、マナにおけるカードが来るまで1ターン待った方が早いはず。

また、行程上必要な進化元などが出てこないときも、マナを溜めるのをストップしてかまいません。


・カードは本当に必要な時に使うこと

カードには、いつでも使えるカードもあれば、使う時が決まっているカードもあります。

相手のクリーチャーを破壊したり墓地のカードを取り戻すカードは、選んだ対象で価値が決まります。

しっかり的を狙い、また、的がない時に無駄打ちすることは避けなくてはいけません。


・欲張らないこと

対戦相手がいる以上、何もかもを思い通りに運ぶことはできません。

高望をして無茶をすれば、相手の妨害はたやすく決まり、その攻撃は確実にあなたをしとめてしまうでしょう。

余裕を持って戦えるよう、不要なものはしっかり見極めてためらわずに捨てましょう。



大まかなお話にとどめましたが、これだけ押さえるだけでもゲームの見方がかなり変わると思います。

細かい話はデュエルマスターズ講義録に腐るほどありますので、さらに詳しいことを知りたい方は是非ご覧ください。


<関連記事>

デュエルマスターズ講義録>>http://d.hatena.ne.jp/Shiroenpitu/20091024/p11