タワーデッキが形になりました。
デッキを持っていない人相手でも遊べるので、持って歩くオモチャとしてはなかなか高性能です。
いつもどおり、長方形がカードの一枚一枚を表しています。
黒字で名前の入っているものがクリーチャー、赤字で入っているものが呪文、緑が城を表しています。
34対3対3で、ほとんどがクリーチャーです。
長方形の枠の色は文明を表し、水文明が15枚、自然文明が12枚、闇文明が13枚です。
一方、枠の内側の色は、役割を表しています。
灰色がハンデス、青が山札操作、赤が除去、紫がマナ回収、黄色がその他です。
<ルール>
各プレイヤーは、手札とシールド意外のゾーンを共有します。
先攻、後攻ともに手札は5枚スタート、マナが4枚以下のときは必ず手札からのマナチャージを行います。
40枚目は必ず後攻が引くことになるので、万一LOが起きたときにはドロー扱いです。
<スリリングな攻防>
攻めるか・待つかの判断が難しくなるように工夫しました。
攻撃を誘う要素は、アタックトリガーによる除去です。
積極的にクリーチャーの除去を行えるのがアタックトリガーのみなので、守るためにも攻撃しなくてはいけません。
防御に徹していると、一方的にクリーチャーが減らされてどうにもならなくなります。
しかし、強いクリーチャーを先に手に入れた方がそのまま勝ってしまってもおもしろくありません。
そこで、逆転要素として、シールドトリガーを厚めに投入しました。
シールドトリガーは全てクリーチャーですから、散発的に攻撃すると攻守が入れ替わったりします。
防御系のトリガーは少なめなので、スネークアタックで一斉攻撃するのもいいでしょう。
シールドトリガーは「見えないリスク」を生み出し、攻撃をスリリングにしてくれます。
攻撃のメリットが「見える」もので固めてあるので、攻撃側はバクチを打つしかありません。
結果として、シールドトリガーによる逆転劇も起こりやすくなっています。
最終的な調整は、防御用のパーツによって行っています。
ポチョムキンの役割は、大切なクリーチャーによって攻撃することをためらわせることです。
さらに、シノビ、ブロッカーによって、思い通りのクリーチャーで狙ったシールドを割ることを妨げます。
この二重体制によって、攻撃時、防御時の判断を複雑化させました。
<カードの奪い合い>
攻撃と防御の絡みに加えて、カードの取り合いの要素も取り込んでいます。
タワーデッキでは、相手と違う色を出さないことで、相手にマナを置かせることができます。
そのために、マナにも重要なカードが置かれることがあり、マナ回収が普段より重要になります。
また、マナが共有であるため、マナ回収はランデスとしても機能するのです。
相手の持っているカードとコンボにならないカードが、自分のカードとコンボするとしたら・・・
セイバーマスクとカブラは、大きくチャンスを拡大してくれます。
また、山札操作によるカードの取り合いも、熾烈です。
パルピィは有利なカードを自分の方に偏らせることができます。
チェレンコは、貴重なカードを相手から奪うことができます。
パルピィで操作した返しに、チェレンコで相手のトップデックを書き変えることも可能です。
初めてのタワーデッキなので戸惑うこともありましたが、スリリングなデッキに仕上げることができたと思います。
熟慮が光をもたらすか、蛮勇が道を切り開くか、各所に楽しみどころを用意させていただきました。
思考時間は長めですが、ターン数を少なめに設定してあるので、悠長なデュエルは避けられることでしょう。