今回からは、ポピュラーなデッキの「構造」を解析、
自前のデッキ造りの基礎としていきます。
デッキの分析は、
色や速さ、攻撃、防御、妨害手段を基準にしても可能です。
が、デッキをよりよく知る上で大切なのは、
デッキの基本構造に着目して、全体像をつかむことです。
基本構造とは、すなわち、
デッキの「エンジン」、つまり、必要なカードを集める方法、
さらには、エンジンを幹として、どのような枝葉が付いているか、
この二点です。
『脱、初心者』で扱ったように、山札の神様は気まぐれ。
そこで、山札に戦局が左右されにくいように、
必要なカードを手に入れるカードを使おう、というお話もしました。
具体的には、ドローしたり、回収したりというカードたちです。
さて、一回目のお話は、どんなデッキから扱いましょう。
単純なデッキからのご紹介するのがよいでしょうか?
一番単純なデッキといえば、赤単ですね。
<<赤単
赤単の構造を、図にしてみました。
「エンジン」を調べると言っておきながら、
一回目がドローも何も入っていない赤単になってしまうとは・・・
赤単とは、火文明の軽量クリーチャーで固めた、速攻デッキの一種です。
1ターン目からクリーチャーを出して、積極的に攻撃していきます。
相手のブロッカーを除去するカードくらいは入っていますが、それも一応程度。
デッキの大半は、1~3マナのクリーチャーです。
ところで、赤単にエンジンがないのは、なぜでしょう?
エンジンがなくとも、機能するということでしょうか?
答えは、エンジンを入れると、よけいに機能しなくなるから、です。
速攻なのですから、アタック以外に労力を費やせない、
結果、エンジンはつまずに、
山札から攻撃に役立たないカードが出てこないよう、
デッキをクリーチャーだらけにするというスタイルになるのです。
今回扱ったのは、赤単ですが、同じことがほかの速攻にも言えます。
必要なカードは、とかく4枚積み、自然に出てくるよう祈るのが、
速攻の流儀です。
また、遅いデッキでも、ドローより前の段階で使う、
序盤用のカードは、勝手に出てくるよう、
4枚積みしていくことになります。
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