ふたり回し

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18-ハンデス/ランデス

久しく扱っていなかったキーワードですが、残り二つになりますので、スパートをかけたいところです。

目次も合わせてご覧ください>>キ-ワード20―デュエルマスターズ講義録 - ふたり回し


・「事故」らせるカードたち

相手より早く、より大きなカードをたくさん使うことができれば、勝利にぐっと近づくことができます。

そして、そのためには二つの条件、すなわち、「強いカードが手札にあり」「十分なマナがある」必要がありますね。

逆に、必要なカードが手元に来なかったり、あるいはマナの色がそろわなかったりすると、狙った動きはできません。

いわゆる「事故」ですね。

ですから、ドローとマナブーストは、DMにおいては非常に重要な行為です。


しかし、なにも自分の手札やマナを増やすことだけが「迅速」につながるわけではありません。

他人の足を引っ張ることは、自分の仕事に専念することより、はるかに簡単で効果的です。

相手の手札を捨てさせ、マナのカードを減らすことで、相対的な「早さ」を得る、それがハンデスランデスです。


・手札は質、マナは量で測るべし

同じ妨害でも、ハンデスランデスの性質は大きく異なっています。

それは、手札とマナゾーンの性質の違いからくるものです。

手札に持っていなくてはいけないのは「必要なカード」「強いカード」ですが、マナは色さえそろえば後は「十分に」あればOK。

すなわち、手札は「何を」持っているかが、マナは「どれだけ」あるかが問題になるということです。

手札にカードを加える能力が多様性に富んでいるのとは逆に、マナブーストは単純に加えるだけのものがほとんどですよね。

そのことを思い出していただければ、なんとなくお分かりいただけることでしょう。


そして、この違いが、もう一つの違いに結び付きます。

手札は簡単に増えたり減ったりしますが、マナは増やすのも減らすのも大変だということです。

特定のカードが手札になければそのカードは使えませんが、逆にそのカード一枚を入手できれば、使うことができます。

マナゾ-ンのカードは、量さえあればカードに互換が効きますが、少しずつ溜めなければ目標には届きません。

この違いが、ランデスハンデスの運用を大きく決定づけているのです。


ハンデスランデスの違い

実戦では、ハンデスは補助的な手段として、ランデスは決定打として用いられることが多いようです。

ジェニーやロストソウルが多くのデッキで採用されているのに対し、バジュラズテラやマナクライシスはランデス専用デッキでしか見かけません。


運用上の違いは、先に述べた手札とマナの性質に由来するものです。

手札が増減しやすいということは、ハンデスは一枚抜くだけでも効果が出る半面、一枚出てくれば立て直されるということです。

逆に、マナが増減しにくいということは、ランデスは一枚抜いただけでは効果が出ず、一枚増やすだけでは立て直せないということです。

つまり、ハンデスは手間をかけずに一定の効果を期待でき、ランデスは徹底的に狙うことで大きな被害を与えられるということですね。



このようにして、ハンデスランデスはうまく使い分けられています。

そしておそらく、これからも同じように使い分けられていくことでしょう。

同じくコントロールのおもだった戦術である、除去やロックと比べることも大切ですが、今回は割愛させていただくことにしましょう。


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