ふたり回し

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詰め込みのテクニック―強引に空きを作る方法

新年明けましておめでとうございます。

ことしでふたり回しは3年目に入りますが、これからもよろしくお願い申し上げます。


正月特集ということで、今日はデッキ内にスペースを作り出す具体的な方法をまとめです。

いろいろなカードを詰め込むほど、デッキはさまざまな状況に対処しやすくなり、引き換えに安定性を失っていきます。

ですから、安定性をうまくキープしながらいろいろなカードを詰め込む術は、デッキ作りの幅を広げるうえで非常に大切です。

あまり深く突っ込まずに、使いやすい手法を中心にお話ししていくので、はじめたばかりの方もご安心ください。


・エンジンでバックアップする

ドローができている時の方が、ドローに失敗した時よりも余裕を持って戦えるのは、当然ですね。

相手に実害を与えられるカードがたくさん入っていても、ドローできなければ上手く使えないまま終わってしまうことがままあります。

逆に、気持ち多めにドローやブーストに枚数をさいたデッキでも、ドローしてしまえば攻撃用のカードの少なさをごまかすことができます。

4枚積みを多用して、使いたいカードをぎっちり詰め込むのは、早い段階での使用が必要なときだけにしておきましょう。


少し古いデッキですが、このデッキはよい見本になるでしょう。

デッキ中の半数以上のカードがブーストと回収に充てられ、アグレッシブなカードは少ししか入っていませんが、これでも十分に機能します。

アップルバベルギヌスは、時にメタルになり、時にザールになり、時にはサンダールになり・・・

つまり、メタルやザールが疑似的に大量投入されたような状態に仕立てることができるのです。

エンジンとなる部分に大きなスペースをさくことは、いろいろなカードを詰め込むための第一歩。

「一枚目はいるけど二枚目はいらない」カードがあったら、一枚減らしてドローや回収に充ててみてください。


一人二役のカードを使う

二つの効果を期待できるカードを使うことで、二枚分のスペースを一枚に減らすことができます。

特に、特定の相手の対策をするためのカードは、無駄になってしまうことがよくありますから、他の機能を持っているものがお勧めです。

例えばパルピィゴービーは、防御だけでなく、予定を組み立てて正確に戦えるようにするという機能も併せ持っています。

これなら、速攻が相手の時に出てきても(若干非力ですが)、コントロールが相手の時に出てきても使えますね。

バクレツ弾ストームクロウラーなども、似たような使い方をされる定番のカードなので、覚えておいて損はありません。


また、ダンディナスオのように、一つの能力の中に複数の機能が含まれたカードもあります。

上に挙げたデッキにも使われていますが、ナスオの効果は「マナに特定のカードを置く」「墓地に特定のカードを置く」二つの効果に分解できます。

アップルのフォートEや、メビウスチャージャーの弾など、効果以外にもいろいろと役割があるので、非常に効率の良いカードです。

バベルギヌスのような交換系の能力、ハイドロコミューンのような敵味方に働く能力には二つの効果を見込めるカードがたくさんあります。


また、同じ機能をいくつもの方法で使用することもできます。

例えば、ニンジャストライクは、クリーチャーからプレイヤーを守るだけでなく、味方のクリーチャーを守ることもできます。

このデッキでは、チャミリアを守るためにシノビを使っています。

「違ったシーンで同じカードが活躍する」という意味では、マッドネスも似ているかもしれません。



このように、複数のカードに化けるカード、そして、複数の機能を持ったカードを使うことで、デッキにより多くの要素を盛り込むことができます。

特に、一枚のカードに「複数の意味を持たせる」ように工夫してデッキを組んで、カードの機能を引き出すテクニックは大切です。

同じカードから、より多くの機能を取り出すことができれば、それだけそのデッキは他のデッキよりも強くなっているはず。


デュエリストは、カードが持っている以上の力を生み出すことはできません。

カードの持っている機能をどこまで引き出すことができるか―

それが、デュエリストの勝負どころです。



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