ずっと先延ばしにしていた置き換え、経由パターンですが、この際に一気に終わらせます。
・いろいろな置換効果
「このクリーチャーが破壊されるとき、代わりに手札に戻してよい」
置き換えはカードゲームの中でも特にテクニカルな要素です。
多くのコンボは置換効果に頼り、また一部の除去耐性効果も置換によるものです。
デュエリストを見たら、まずチカン大好きだと考えても差し支えありません。
ポピュラーな置き換えの例をいくつか挙げてみましょう。
まずは、破壊からの置き換え。
クリーチャーの破壊は、DMの中で最も出やすい損害です。
その分、破壊される代わりに他のゾーンに移るクリーチャーは少なくありません。
マナに置き換わるクリーチャーもいれば(自然)、手札に戻るもの(水)、さらには場に居残るもの(光)さえいます。
それぞれシャーマンブロッコリー、一徹のジャスパー、ギャラクシーなどが有名です。
自分のクリーチャーが破壊されやすいようにデッキを仕立てれば、こうした効果をさらに使い易くすることができるでしょう。
また、手札が捨てられるときに場に出せる「マッドネス」なる効果もあります。
アントワネットやヒャックメーで捨てたバイケンをバトルゾーンに出すデッキも、同じ名前で呼ばれますね。
もちろん、これが置換効果の全てではありません。
ブレイクしたシールドを墓地に送るボルメテウス、破壊されたマナを手札に送るパロロなど、まだまだいます。
*誤記のおしらせとシールドトリガーについて
当初の説明でシールドトリガーを置き換えとして扱っていましたが、あれは気の迷いです。申し訳ない。
封魔カオスさんにコメントを頂いてから確かめたところ、クロでした。
実際はこんな感じで動いているようですね。
手札に加えられたときに能力発動、のちにバトルゾーンに移動、です。
ブライゼナーガの裁定で一時期「手札ではないとあるゾーン」という言葉が出回りましたが、あれも間違いのようですね。
・置換効果は連鎖しない
好奇心旺盛な少年たちを数え切れないほど切り捨ててきた電話番のお姉さんの伝家の宝刀―
「置換効果は連鎖しないので(ry」
古くから事務局員だけに受け継がれてきたこの呪文には、有無を言わさぬ破壊力があります。
私たちも「置換効果は連鎖しないので・・・給料を増やしてください」とか言ってみたいものですね。
さて、このいかがわしい呪文の真意は何かといえば、
「置換効果によって新たに生み出された出来事はそれ以上置換効果を引き起こさない」ということ。
合わせて、「置換効果によって阻止された出来事は効果を引き起こさない(ノーカウント)」ということも覚えておきましょう。
注意すべきは、「Aされるとき、Bしてもよい、そうした場合、AされるかわりにCされる」効果です。
この場合、Bは置換効果に絡んでいないので、新たな置換効果を発生させることができます。
メジキューラを使ったマッドネスなどは、そのうち目にする機会があると思います。
・手札以外を経由してリソースを増やす
置き換えとは直接関係ありませんが、最後にコンボの一種としてゾーンの経由をご紹介します。
まずは、墓地ソースから。
これは、一旦墓地などにカードをストックしてから、墓地回収やリアニメイトでよりどりみどりを楽しむという作戦です。
カラフルダンスやプライマルスクリームなどを使えば墓地にたくさんカードを送り込むことは簡単。
その中から好きなカードを回収すれば、普通にドローするより柔軟に戦うことができます。
また、回収カードをたくさん積めるため、手札破壊からのリカバリーも簡単です。
手間がかかる分、リスキーなのは見逃せないけれども・・・
また、マナソースというパターンもあります。
ストック先が墓地からマナに移動しただけの違いですが、マナは墓地と違って戦いの役に立つゾーンです。
普通のデッキよりマナ加速のスペースを肥大化させることができるので、より大きいカードを使えるのが強みです。
ワイルドソウルのデッキは基本的にこのタイプですね。
置換を利用していますが、カラフル・パロロなども含めてよいものと思われます。
キワモノですが、シールド経由でカードを使うこともできます。
シールドプラスで重ねたシールドをベンゾなどを使って手札に加え、あわよくばトリガーも狙ってうまうま。
普通見かけるのは、ミルザムやアルメリックが入ったヘブンズくらいのものでしょうか・・・
エンジェルコマンドにこの手のカードが多いようです。
今回ご紹介したような「ゾーンの間でカードをたらい回しにする効果」は、DMで一番ややこしいものの一つです。
しかし、それは同時にDMをテクニカルに、面白くしてくれる大切な要素でもあります。
置き換えを上手く使って、コンボに挑戦したり、変則的なデッキを組んだりできると楽しいですよ!
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