デッキの構造の話と重なりますが、
今回は、エンジンについて、もっと一般的なご説明をします。
カードの見方、選び方が分かれば、デッキ作りが楽になりますよ。
「エンジン」と呼ばれているのは、
ドロー、ブースト、回収など、自分の体制を整えたり、立て直したりするためのカード群です。
きちんとしたエンジンで他のカードを有効に使うことができれば、エンジン抜きで戦うよりもはるかに有利になります。
デッキとエンジンのお話は次回に回し、今回はエンジンパーツの分類と、見分け方についてご説明いたします。
1.働きと能力
エンジンの要素は、さまざまな種類がありますが、その役割と能力は、それぞれ3種類に分解することができます。
(こっから先、独断と偏見と山カンと経験です)
具体的には、どのようなカードが役割、能力を持っているのか、図表にしてみました。
エンジンパーツの役割はは暖色で表しました。
大きなカードをどんどん消費できる様にする働きを「展開力」、
相手に効くカード、相手に対抗できるカードを選ぶ働きを「対応力」、
相手より先に態勢を整える働きを「態勢」と呼ぶことにします。
反対に、寒色で表したのは、エンジンパーツの持つ能力です。
早く大きなカードを使えるようにする能力を「速さ」、
欲しいカード、使うべきカードを持ってこれる能力を「自由度」、
後で使うかもしれないカードを手札にため込む能力を「豊富さ」と表現しました。
カード名の位置は、どんな役割と能力の目安です。
一番半端なのはブレインチャージャーで、
対応力に特化しているのはバキューム、
ずば抜けた速さを持っているのが、コッコということになります。
反対側に位置しているカード同士はお互いに補完し合うため、フェアリーアクセラーでマナを増やし、カタブラで使うカードを戻す、
ボルグレスバーズで戻したカードを、コッコで軽くして使う、
ミストで物量を確保し、サインで必要なカードを特殊召喚、保持する・・・
マチューとカタブラのように同じデッキに入らない組もありますが、
能力に関連性があったり種族ボーナスが使える組ならば、盤石な態勢が出来上がります。
2.ゾーンと守備範囲
こだわって薄いデッキにしてもいけませんが、理想はすべてのゾーンのカードを手札に持ってこれる状態です。
山札を引けなければ、欲しいカードは出てこないまま。
マナ回収できなければ、序盤にマナに置いたカードは永遠にサヨナラ。
墓地回収できなければ、破壊されたのと同じカードが出てくるまでお預け。
シールドはあまり使う機会はありませんが、パクリオにやられると・・・
とれる手は二つあり、すべての種類の回収カードを使うか、得意なゾーンを経由させるかです。
カラフルダンス、恵みの化身、ロマネスクなどは、その代表ですね。
3.持ち越し手札
一言で手札に沢山カードをもってくると言っても、ハッスルキャッスルとサイバーブレインは、まったく異なります。
一度にカードをたくさん引くか、少しずつ引くか。
手札の持ち越しが多ければハンデスに弱くなる代わり、沢山のカードから選んでカードを使うことができます。
分散させてカードを引く場合は、ハンデスのダメージは小さくて済みますが、選択の余地はぐっと狭まります。
ハンデスの回避の方ばかりが強調されたりもしますが、
極端な話、ハッスルキャッスルで次のカードを引くには相手が手札を持っていなくてもジェニーを出すしかないこともあり、
クリーチャーを出さなければ使えないので手札の総数も増えません。
また、軽量なエンジンパーツを使うと、もってきたカードをそのまま使えますから、持ち越しのリスクを回避できます。
我ながらアバウトな説明でしたが、環境を読み取ったり、デッキを作ったり、応用が効きます。
次回は、デッキとエンジンの相性について。
「デッキの構造」や、「指針」シリーズと合わせてご覧ください。
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