前回の続きとなりますが、メインはこちら。
デッキ全体の構造と合うように、エンジンを選ぶ、
もしくは、エンジンに合ったデッキを選ぶ上での目安です。
とにかく量を稼ぐ、つなぎとメインの二段構成にする、
状況に応じて回収メインで防御する・・・
エンジンの仕組みは、デッキの戦い方、つまり、どこで何をするかという方針そのものです。
エンジンと他のパーツをうまく合わせなくては、デッキの動きはいびつになってしまいます。
1.デッキ特有のボーナスをねらう
何よりもまずはじめに考えるべきは、エンジンの内側ではなく、エンジンの外側です。
具体的には、ビートダウンではクリーチャー以外のコストの高いカードを避け、コントロールでは手札の枚数を稼げるカードを投入するのが基本です。
また、エンジンとしての機能以外の能力を使るカード*1や、
特定の組み合わせでボーナスのつくカード、*2つまり、デッキのほかの部分とシナジーを持つカードも有効です。
個々のデッキの持つ動きに沿って、流れを乱さないように留意します。
2.リソースとなるゾーン
また、一部のデッキでは、手札を山札からランダムに引く代わり、いったんマナや墓地にストックしたカードを引き出して使います。
こうした種類のエンジンは、枚数がかさばり、コストがかさみますが、目に見えているカードを取る分だけ、臨機応変な戦い方ができるのです。
マナ経由で手札を手に入れる型のデッキには、自然中心のものが多く、大型のブースト*3でためたマナを、手札に還元します。
序盤に貴重なカードをマナに置きやすいこと、マナをたくさん使えることが魅力です。
大型のカードを大量に扱うことができるパワーが自慢です。
墓地を経由してマナを手に入れる型のデッキは、闇のカードが中心。
水や自然のカードによって墓地に送ったカードを、回収したり、リアニメイト*4して使います。
普通はサプリメントとして使われる墓地回収カードを軸とするため、相手によって墓地に送られたカードをとりもどしやすいこと、
カラフルダンスなど特定のカードを使うことで、墓地に大量のカードをストックできることが強みです。
いずれの型も、DMにおいてはよく見かけるタイプですから、覚えておいて損はないものと思います。
3.デッキの動きに合わせる
デッキの動きが要求するエンジンの性能を決めるのは、三つの対立軸。
即ち、デッキの中に入っているカードの手札効率、コスト/スピード配分、積極性です。
三つの要素はエンジンパーツに対する需要のみならず、デッキ内のスペース配分にも大きく影響します。
手札効率は、ドローに対する需要や同じカードの搭載枚数を左右します。
即効性がある代わりに手札消費の激しいカードを軸にするなら、大きくスペースを割き、またドローを重視するとよいでしょう。
ハンデス呪文中心のコントロールや進化速攻これに当てはまります。
逆に、一枚で何枚分もの働きをする大きなカードを軸にするなら、サーチや回収で小さいスペースをうまく活用します。
マナ加速に大きなスペースを割く分、他の部分がぐっとしまる格好になりますからね。
また、コスト/スピード配分によって、マナ加速の激しさや利用可能なスペースの大きさが変わります。
ゆっくりしたペースで戦うデッキはマナ加速を積まなくてよい分大きなスペースを使うことができます。
対して、いきなり大きなコストのカードにつなぐデッキは、マナ加速や特殊召喚のために大きなスペースを失います。
そのため、デッキの動きを単純化するか、各ユニットのスペースを小型化するかのいずれかを選ぶことになります。
そして、積極性はデッキの均質―多用性や持ちこし手札の必要性を左右します。
ビートダウンやクリーチャーコンなど、こちらから仕掛けるデッキはスピード重視。
各カードを多めに搭載し、サーチなども併用して決まった動きを早くこなせるように組みます。
(スピードが遅くても、展開系のビートダウンなどは均質化、省スペース化する傾向にあります。)
逆に、呪文型のコントロールのように後手で相手に対処するデッキは、逆に手札が大事です。
いろいろな状況に合わせた様々なカードを、手札に溜めこんで少しずつ使うとよいでしょう。
ちなみに、同じデッキの中でも下準備のカードは積極的な積み方、除去に使うカードは消極的な積み方に分かれます。
既にお分かりのことと存じますが、三つの対立軸は互いに少しずつ絡み合っています。
はっきりとした基準はありませんが、各カードを過不足なく搭載し、スペース残量にあった戦術を立てれば大丈夫。
あとは、スペース配分からエンジンに要求される能力を逆算するだけです。
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