ふたり回し

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デッキの構造その3

第一回、第二回が、速攻、ブロッカーと来たので、

第三回は・・・ブーストを取り上げてみたいと思います。

ブーストは、非常に構造が重要になってきますので、

特に慎重に・・・


>>ブーストデッキ

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さて、恒例のヘンテコ抽象画です。

ちゃんと合ってるかな・・・?


このタイプのデッキは、様々なバリエーションがあり、一概にブーストデッキといっても検索できないかもしれません。

(具体的なレシピは無精していますので、検索してやってください)

「ボルバル」「バジュラズ」「黒ラン」「サファイア」etc。

よくもまあこんなに派生したものです。


ここで問題提起をするとワンパターンになってしまいますので、例を挙げてみましょう・・・


「派生が多いカレーは・・・作りやすい」少し違います・・・

「派生が多いセージは・・・たくさん生えている」近いかな?

「派生の多いキイロショウジョウバエは・・・」なんじゃいな?


「派生の多いシンデレラ・ストーリーは・・・基本設計が優秀」

これだ、これでいきましょう。

ブーストデッキの多様性は、何にでも合う基本設計に負っています。


では、細かい動きを見ていきましょう。

まず、緑色の土台、ブーストがきますね。

「脱、初心者」でお話した、あのブーストです。

コストが高く強力なカードを、早い段階で使うデッキのお供です。

ブーストデッキの名の由来ですね。


次に青い柱が乗っています。これがドロー。

ドローで山札を減らすと、まんべんなくカードが使えるということでした。

重いカードをたくさん入れすぎると、序盤使えないカードばかりが手札にきて泣きを見ることになりますからね。

重いカードはちょっとずつ、いろいろ投入します。

そして、ドローを使って呼び出してくる・・・

これが、ブーストデッキのエンジンです。


さてさて、お気づきになったでしょうか?

緑の土台と、青の柱の間に、隙間があいているということに。

こんな隙間があいているのは、決して「ドロー」と書き込むためでは・・・ありません。

この隙間こそ、今回最も描きたかった物です。

ブーストの説明で、「行動を早める」という言い方をしました。

行動を早めるとは、重いカードを早く使うということです。

これは言い方を変えると、ホントのターンより、先のターンに突入する、ということになります。

そう、この隙間は、ブーストによって飛ばされるターンを指しています。

飛ばされたターンの分が、そのまま速くなった分なんですね。

ブーストで、「飛び級しちゃった」という感覚を、プレイする時、デッキを作る時、忘れないで下さい。


実のことを言いますと、ブーストデッキのブーストは、ほとんど次のドローのためです。

というのも、序盤のドロー手段と、中盤以降のドロー手段には、大きな隔たりがあるからです。

ポピュラーなカードでいくと、「エナジー・ライト」「トリプル・ブレイン」ですね。

前者は3マナ、2ドロー、後者は5マナ、3ドロー。

一枚分が2マナ?それならエナジーライト×2でいいじゃん!

とはいきません。

呪文を使った分1枚減っている、とは先達の教えですが、単純に増えた分を計算すると、1:2で、二倍の効果。

どんなデッキパーツでも、重いカードは強いもの。

ですから、ブーストを使う場合は、早い段階で使って、他のパーツを全て大型化できるようにします。


また、ドローによってほしいカードが出やすくなるのを、「ほしいカードの分量が増えた」と読み変えましょう。

このデッキタイプのエンジンは、こんな風にデッキの構造を矯正していることになります。

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ターンを飛び級させるブーストと、ブーストで増やしたマナを使い切る手札を手に入れるための、大型のドローカード。

ブーストデッキは、大型ドラゴンや、重呪文主役のデッキではありません。

ブースト→ドローのエンジンこそが、最大の要です。


<シリーズ>

デッキの構造その1 - ふたり回し

デッキの構造その2 - ふたり回し

デッキの構造その4 - ふたり回し

デッキの構造その5 - ふたり回し

デッキの構造その6 - ふたり回し