ふたり回し

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評論

一枚考ならぬ一枚語り―海底鬼面城

メジャーなカードと言えばメジャーなカードですが、気がつけば長い付き合いです。 青単はともかくとして、鬼面城そのものはお気に入りの一枚になっていたのかもしれません。 ・普通には使えないカード 鬼面城の最大の特徴は、その強力なドロー効果です。 1…

覚醒編における特殊召喚

サイキック・クリーチャー、超次元、連鎖、返霊、マナ召喚・・・ 「特殊進化」がキーだった神化編に対し、今度は全ての文明に特殊召喚が現れるようです。 今までの特殊召喚はやり過ぎのきらいがありましたが、今回は果たしてどうなるのでしょうか・・・ ・特…

一枚考ならぬ一枚語り―龍仙ロマネスク

いつもはパッとしないカードなのに、今回ロマネスクを扱うことになり、不思議に思う方もいらっしゃるでしょう。 地味なカードの好きな私ですが、このカードとの付き合いは決して短くありません。 殿堂入り後だからこそ、改めて整理をつけておく必要があるの…

楽しむためのデッキ

デッキのお客さんは、多分「デッキを見に来てくれる」お客さん。 でも、時々思うこと― ギミックを転用したり、「デッキを使ってくれる」お客さんは、「ふたり回し」の真の宝物です。 そんな気取ったことを言わなくたって、「使っているだけで楽しくなるデッ…

赤ネクラの真意

Q.分かりにくくする以外の意味があるのか? A.それが最大の目的です。 ・赤ネクラの真意 時代遅れのMTG用語をありがたがるDMプレイヤーは、MTGプレイヤーにとっては「黄色い猿」。 揶揄の対象にはなっても、決して優雅には見えないでしょう。 これは、…

進化クリーチャーというサイクル―神化編の功罪

第4弾の全貌が明らかになったわけではないので、3弾までのカードプールのみでの判断ということになります。 第4弾で化ける可能性も、無きにしはあらず、と考えたいところですが・・・ ・神化編の所以 神化編ということは、進化とゴッドがメインテーマなの…

thiaryのプレイヤー解析

ジョニー、ティミーと一口で言ってしまうのは簡単ですが、その中にも傾向がありそうです。 逆に、純粋なジョニーという人はあまり見たことがありませんね。 今まで何度か目にした方もいらっしゃるはずです。 Timmy, Johnny, and Spike - MTG Wiki MTGwiki…

一枚考ならぬ一枚語り―リアリティ・ヴォイド

黒ランと縁のなさそうな私ですが、このカードについては色々とかんがえるところがあります。 ・後手で使えるフェアリーライフ 以前、チャット会で「トリッパーは3ターン目に使えるフェアリーライフだ」とお話ししたことがあります。 一般的にタイムトリッパ…

まじめにLOについて考えると・・・

LOが「固め」戦術になってしまった原因は、正にそこにあるわけで・・・ 突き詰めていくと、「なぜにサーチ」にたどり着きます。 ヘルスラッシュが、サーチしないタイプのLOだったらどうだったのかと。 手札を一枚選ぶこと、山札を一枚選ぶことには大きな…

一枚考ならぬ一枚語り―装刃 レオ・インパクト

このカードには、都合2度挑んでいます。 3度目の正直は、起こり得ないものでしょうか? ・シールドソースの野望 「シールドからアドバンテージを生み出すためには、シールドトリガーを大量に仕込みつつ、相手に攻撃させる必要がある」 CIP効果で一枚一…

特殊召喚の強み

特殊召喚という能力は、二つに分解することができます。 そしてそれは、カードゲームにおいて特殊召喚が持っている危険性の正体でもあります。 キリコに混じって、B級ロマノフの活躍もちらほら耳にするようになりました。 以前、この二つの新しいデッキが、…

評論まとめ

見やすいように評論もまとめてみました。 <抜き打ち☆デッキ鑑定団!> 炎上必至!抜き打ち☆デッキ鑑定団! - ふたり回し 抜き打ち☆デッキ鑑定団!(theサムライレジェンド)その1 - ふたり回し 抜き打ち☆デッキ鑑定団!(theサムライレジェンド)その2 - …

「ネタデッキ」が生まれたわけ

おそらく、はじめから「ネタデッキ」があったわけではないでしょう。 人がネタに走るのも、ネタとしての価値を見出すしかないのも、元をたどればコピーデッキが生まれたためでしょう。 コピーデッキ、いえ、紋切り型のデッキというものは、昔からあったのだ…

一枚考ならぬ一枚語り―天武の精霊ライトニング・キッド

なるべく新しいカードもあった方がよいでしょうから、今回の一枚は戦国編のカードにしてみました。 ・実力ナンバーワンの囮 城カウンターを使っていて、一番頼りになる囮がこのライトニングキッドです。 と言いますのも、ネクラカラー(白黒緑)の城で、ビー…

抜き打ち☆デッキ鑑定団!(theサムライレジェンド)その2

サムライレジェンドの特徴をコンセプトの分散だと判断し、コンセプトごとにパーツをまとめた鑑定団。 果たして、社先生の真意はいかに・・・ 前置きはこちらです。>>抜き打ち☆デッキ鑑定団!(theサムライレジェンド)その1 - ふたり回し 杜 霞藍:カード…

抜き打ち☆デッキ鑑定団!(theサムライレジェンド)その1

今回のデッキ鑑定団は、構築済みを題材にします。 これならクレームは心配しなくても大丈夫ですね。 杜 霞藍:カードショップ「CIAO!」の店長。趙は旧姓。 高崎 直幹:昨年の秋から「CIAO!」で働き始めた学生。 手島川蛍水:昨年まで「CIAO!…

一枚考ならぬ一枚語り―バイス・サイクロン

これもよく使うカードですが、他のハンデスと比べつつ。 ・頼れる押さえピッチャー 私は、割とバイスサイクロンのことを気に入って使っています。 終盤用に一枚積んでおくだけですが、クリーチャーの出入りが激しいデッキで、このカードの入っていないものは…

一枚考ならぬ一枚語り-ビクトリー・アップル

好きなカードを第一号にしておきましょう。 ・《ビクトリー・アップル》との出会い 私が初めてアップルを使ったのは、「緑の信託」というスーサイド速攻においてでした。 今の「野火の彼方に」の原型になったデッキです。 レッドライダーズを超獣大砲で破壊…

当たり前のことは言わない

「サーチと、シャークと、イカサマはやってはいけない」という命題には、まったく根拠がありません。 「自分がされたくないことは、人にやってはいけない」というのは、大きな間違いです。 「やったもの勝ち」なら、やった方がいいに決まっているのですから…

ある程度は不自由に

思い通りにできてしまうと、なくなってしまう楽しみもあります。 そんな楽しみを取り戻すためにあるのが、いわゆる「ネタデッキ」ではないのかというのが今日のお話です。 不自由な間は、自由にあこがれるものですが、自由になったとたん、逆に選べる選択肢…

それも一つのネタデッキ

世の中には、「ガチデッキ」なるものと「ネタデッキ」なるものがあるそうです。 私のデッキは、聞くところによるとネタデッキらしいのですが・・・ ネタデッキは、「ウケ狙いのデッキ」とみなされているような嫌いがあります。 同じネタにしても、カード、コ…

殴りたくなるデザイン‐下

前回の記事の続きです。 二つ目の問題点は、多くのカードの不発です。 シーソーゲームを演じるのが一部のフィニッシャーに限られているということは、すなわち、それ以外のカードがシーソーゲームにあまり貢献できていない、 言い換えれば、戦国編で殴り合い…

殴りたくなるデザイン-上

このあたりで、もう一度戦国編を振り返ってみましょう。 404 Not Found 先日のカードキングダムの記事では、DMについて以下のように述べられています。 「シールド・ブレイクすると、相手の手札が増え、手札が増えると、状況に合わせた『その時に効果的な…

”青単”というデッキ

今まで、「青単」と呼ばれたデッキは、いくつかの型がありました。 他の単色デッキがあまり変化していないのを思うと、少し変わっています。 「赤単」なら、1ターン目ブレイズクローから、 2ターン目に大きめのクリーチャー、3ターン目にSAを打ち込むの…

無駄な労力

苦労して作ったデッキよりも、その辺にあるデッキの方が強いなら、 デッキ作りはただの徒労にすぎません。 ふたり回しの常連さんには、受け入れがたい事実でしょう。 しかし、デッキで遊びたいだけならば、デッキ作りは不毛な行為です。 こうしてレシピがネ…

相手を確実に事故らせるシャッフル

山札の中のカードの位置を意図的に操作できないよう、 通常プレイヤーはデッキを交換して、お互いのデッキをシャッフルします。 これは、 「他人のカードは、裏向きならば見分けがつかない」 という認識に基づいているのですが・・・ 残念ながら、 裏向きで…

フィールド効果、発動!

先日の「シナジー」の記事で、「効果能率」という言葉をでっち上げました。 この「効果能率」について、もう少し考えてみます。 「効果能率」というのは、 ある状況下で、ある効果がどれだけ機能するかを意味しています。 実戦では、カードの効果が役に立つ…

デザイナーズ・デッキ

神化編の発売からしばらくして、周囲もだいぶ落ち着いてきたように思われます。 戦国編と比べると、若干評価がわかれていますが、これはなぜでしょうか。 新弾が発売されたときに問題にされるのは、 おもに「カードパワー」と「テクニカルなコンボ」、「派手…

進化と文明

神化編になって、特殊な進化獣がたくさん現れました。 期待と抵抗の入り混じった、複雑な心境です。 従来、DMにおける「進化」というものは、種族を活用させるためのシステムでした。 勿論、マナブーストのない色構成でも大型獣が使えたり、 バトルゾーン…

擬似対談とパノプティコンその2

少し間が空いてしまいましたが、 擬似対談の象徴的な意味について、いくらか考えを巡らせてみましょう。 ・擬似対談の企て 擬似対談を用いることによって、 すなわち、複数の登場人物による会話を演出することによって、 書き手は一体どんな効果を得られるの…